2015-01-01から1年間の記事一覧

暇と退屈とわたし

傘を持って出かける。メガネのぼくでも、 気づかないふりができるていどの、 ささやかな雨。駅までそのまま。 車中のとも。 國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)』(太田出版) 職場で最初にこの本を手にしたときに、ぱらぱらと、 まえがき…

欲張りな第四歌集をすぐに読み干す

今日のおともは歌人教師のエッセイ。 自作以外の短歌も頻繁に挿入されている。 ゆうべ、ぱらぱらしてたら70ページくらい読んでしまった。 連日の、読書による寝不足だ。読書は、毒だ。 車中のとも。 千葉聡『今日の放課後、短歌部へ! (単行本)』(角川学芸出…

贈り物に夜更けの読書

今朝は娘がやたらと早く起きた。 「オタンジョウビオメデトー」と言ってくれる。 今年は君が一番乗りだよ。ありがとう。 感動に浸る間もなく、Gが出没。 寝起きのにぶい体では、仕留めきれず。 あぁ、これがほんとのGW、と、肩を落として出勤。 連休最終…

忘れられた古典

5月2日目。 それを人は、5月2日と呼ぶ。 雑誌入荷は、少な目であった。 いろいろと、胸の痛む一日であった。 気になる新刊。 カズオ・イシグロ、土屋政雄『忘れられた巨人』(早川書房) 『かがくのとも 2015年 06 月号 [雑誌]』(福音館書店) 共同通信…

5月が好き

5月。 5月は、好き。 2年前に、ひどく具合悪くなったのも、 5月だったけど、それはまぁ、ともかく、 比較的、精神的にも肉体的にも、好調な月、 のような気がしている。だから好き。 昨日の、大量入荷がどうなっているか、 おそるおそる出勤。ティーン誌…

ハイホー、口笛に至らずとも

充電器にセットしたはずの携帯電話に、 命が吹き込まれていない。おんぼろだな。 家を出るまでのわずかな時間に少しだけ充電し、 雑メモを送ったら、本を読む。読書には、 充電は要らない。読書が僕の充電だ。 読了。 石橋毅史『口笛を吹きながら本を売る: …

走って歌をききにゆく

慣れない伝票と格闘し、 気がつけば、時間ギリギリ。 携帯電話で乗り換え方法を検索し、 ローソンでアンパンを買ってホームでかじる。 小走りで、なんばの地下をゆく。 こんなんばっかりだなぁ。 それでも、がんばった甲斐あって、 開演に間に合いました。友…

軽いレンガと重たい紙

さて、本を読もうと鞄を探ると、昨日読み終えたのも、 入ってた。読み終えた本はどうして、より重く感じるのだ。 車中のとも。 石橋毅史『口笛を吹きながら本を売る: 柴田信、最終授業』(晶文社) ゆうべ、鞄に入れるときに、カバーを外すか、 ためらった。…

いつか口笛を吹くために

いろいろと、トラブルがあり、 トラブルが解決するまでの脳内というのは、 もうほんとうに、しっちゃかめっちゃかで、 こういうときに、しっちゃかめっちゃかにならず、 どーんと構えていられる人って、うらやましいなぁ。 あ、久しぶりに、ヒトをうらやまし…

ひとり相撲としての禁ツイ

あたくし、ガラケー使っておりまして、 ツイッターの仕様とかぜんぜん分からんのですが、 4月11日の夜に表示画面が変わった感じがして、 「ツイッターやめるか」ってんで、まぁ、 勝手につぶやくのやめてまして、 ブログ投稿との連動はあっても、 TL追っ…

大人になってゆくために

朝、向かいの席に座っている女性が、 眉間にしわをよせながら、文庫本を読んでいた。 勝手に、宮部みゆきを読んでいるように決めつけてみた。 車中のとも。 長田弘『読書からはじまる (NHKライブラリー)』(日本放送出版協会) 子どもの本というのは、子ども…

本読む猿の呼吸を聴こう

ちょいちょい、TLは覗いているのだが、 つぶやかない。何に対して、意地をはっているのか。 でもまぁ、読書が進んでいるので、いいの、いいの。 けれども、あたしがひとり読みこんでいても、 なんにも広がらない。それで、いいの? 車中のとも。 長田弘『…

木曜、善行さんに会いに行く

晴れた。 洗濯をして、無印良品の、 壁に付けられる家具を壁に取り付け、 車中のともを吟味して、おでかけ。 車中のとも。 長田弘『読書からはじまる (NHKライブラリー)』(日本放送出版協会) この本が、「本を読むということ」について、 なかなか手ごたえ…

暗がりで本を読んだら目が悪くなるわよ

「東京」から関西へ出てきた知人と、 鶴橋で焼肉を食べた。肉よりも話に夢中になり、 なんとも、もったいないような感じであった。 でも、しゃべる舌のすみっこにまちがいなく、 肉のうまみは感知されていた。はず。 購入。ブックオフジェイアール鶴橋駅店。…

詩人の語るスピードで

妻から頼まれた本を買う。 何にもまして、本は、読みたいと思ったときから、 間をおかず届けることが肝心。まぁ、どんなに急いでも、 「間に合わなかった」ということは、よくあるのだけれど。 購入。 大平一枝『東京の台所』(平凡社) 気になる新刊。 南方…

大切にしていることは、なになのか

やめるか、と言ったから、 ツイッターやめてみた。 読書が、進む。 読了。 内沼晋太郎『本の逆襲 (ideaink 〈アイデアインク〉)』(朝日出版社) 三度目くらいの通読。改めて、最終ページの、 ニコニコ笑っていたと思っていた内沼さんの、 細い目の奥が笑っ…

歩き読んでいるのは、本です

先月はシフトの都合で参加できなかったので、 久しぶりに店で、読み聞かせ。始まる直前、 どこかで見たようなかわいらしい男の子。 しおりの坊やであった。 おぉ、久しぶりではないですか! お母さんとも、ごあいさつ。ああ、嬉しや。 お父さんとも、またお…

往復六車線のバラッド

今日は夕方にボリクコーヒーで、片岡義男の『バラッド30曲で1冊』の中から、「彼と別れた彼女」と「ケチャップはあまりかけない」を読んだ。このふたつだけを読めたというのは、すごい幸運のような気がする。一緒に持参した『BOOK5』の片岡義男特集号…

葉桜を待つとりは緑のリストを作る

女子大の横を駆けあがって行く途中、 散りまくっている桜の木を見た。 車窓からは、まだまだ健在の桜も見えた。 なんにせよ、葉桜の日が楽しみである。 読了。 ミシマ社編『THE BOOKS green 365人の本屋さんが中高生に心から推す「この一冊」』(ミシマ社) …

あれこれごぶさた桜日和

珍しく、休みの日に晴れた。 洗濯物を干した後、妻のリクエスト本を借りに、 奈良県立図書情報館へ。途中、佐保川沿いの桜を楽しむ。 桜をしっかり眺めるのも、何年振りだろうか。 それにしても、カメラを持ったおじさんが、 わんさか桜に群がっているではな…

本の神様へ、お賽銭

三月は、なんか、疲労が積み重なった。 年度がかわったからと言って、 リセットされるわけではない。 車中のとも。 ミシマ社編『THE BOOKS green 365人の本屋さんが中高生に心から推す「この一冊」』(ミシマ社) 『ホテル・ニューハンプシャー』気になる。 …

本屋戦隊ヨムンジャーグリーン

弁当持参を諦める朝もまた、 少しの余裕が生じる。たとえば、 家でトーストを焼くような。 土曜はレジが混むから今日も買うのをやめようかと思ったが、 帰りに『子どもと本』を読み終えてしまうかもしれず、 「子ども」の後の「中高生と本」について考えたく…

疲労と本とに囲まれて

一番目の候補の電車を諦めると、 少し余裕が生まれて、お弁当も持って、 明るい道を駅へと向かう。 車中のとも。行き。 『子どもと本 (岩波新書)』(岩波書店) ときには、自分が語っていながら、物語と聞き手の子どもが、語り手のわたしの知らないところで…

奈良市は書店天国です

昨日からのどの調子が悪い。 風邪かもしれぬ。娘を保育園に預けて洗濯物を干し、 鍼へ向かう。家を出るのが少しだけ遅くなって、 予約の時間に間に合わない。駅に着いたら、 定期券を置いてきたことに気づいた。ああ。 くさくさした気持ちをぶら下げて、 い…

本はよいものであると信じる鳥

またも少し寒くなっていたので、 ホットペットミルクティーを購入してしまう。 午後になって、パートさんが、「今日は寒い」と言っていたので、 今朝の暴挙も、許してあげることにした。 車中のとも。 松岡享子『子どもと本 (岩波新書)』(岩波新書) 今日か…

いつでも機嫌のよい男

探し物をしても、結局見つからなかった。 必要な情報は、その後ネットで判明した。 すっかり失念していたプロバイダー乗換えの手続き、 無駄に前の契約の料金支払いが発生している。 どんどん機嫌が悪くなってくる。 ハナロジさんに、花を取りに行く途中、 …

あとでさよなら

今朝は弁当は作れなかったが、 トーストを食べて出かけた。 R.S.Booksの閉店の報を知る。 最後に買ったのは、『さよならのあとで』*1か。 あの買い物が、あとでさよならになるとはなぁ。 八重洲の地下街から古本の香りが消えるのか。 車中のとも。行き。 三…

きりのなかのとりねぐせ

家を出たら、霧。 「からだが濡れるほどの霧」とか、 「寝癖が直せるほどの霧」とかいう言葉が浮かんだけど、 いざ突入するとさほどでもない。むかし、父と登った山のことなど思い出す。 車窓から見る光景は、霧の平城宮跡。 なんだ、やっぱり霧が深いではな…

時間と機嫌の伸び縮み

母の誕生日プレゼントをおくるために、 コンビニに寄らなければいけないのを忘れていて、 いつもと同じ時間に家を出た。当然、1本後の電車。 微妙に時間が余った、ふと、鞄の中の未投函のハガキに気づいて、 慌てて改札を出て地上を見回すもポストを発見で…

コンパッションの小さな火花

昨日、いくつかの自販機を見たがなかった。 140円の手頃なホットペットミルクティー、 今日も見つけられない。一掃されてしまったのか。 強制的、春。仕方なく、150円のホットペットカフェオレを買う。 今朝は、また寒いよ。 又吉さんの『火花』*1、昨日は、…