2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

カスバはどこだ

行きの電車で昨日の続きを読み出してまもなく、 「カスバ」という語が気になった。こうなると、 もうダメだ。携帯で検索しておよその意味は分かったが、 この本の中で最初に現れた箇所を見つけたい気持ちにかられる。 モロッコ旅行のくだりを最初からたどり…

書店でゆっくり、電車でゆっくり

夜中に雪が降ったみたいで、窓の外の空き地は、 白くなっていた。それでも寒さはいつも通りで、 ことさら耐え難いわけではなかった。少しだけ慎重に、 けれども小走りで駅へと急ぐ。 車窓から見える平城宮跡の辺りも白くなっていた。 西大寺で席が空いたので…

いつかのスリル

今月は、日曜の出勤が多かった。今日も出勤。 納品がないけれど、レジにたくさん入るので、 わりと忙しい気分になる。せっせと本を渡す。 気になる新刊。(既刊もあるデヨ) 石井洋二郎『告白的読書論 (中公文庫)』(中央公論新社) 正宗白鳥『文壇五十年 (…

決まり手は押し出し

女性誌とパズル誌の洪水に立ち向かう。 わりとがんばったんじゃなかろうか。 それにしてもパズル誌の種類は多い。 売り場の広さは限られているから、 押し出されるように返品されていく。 10日も置けないものがある。 「幕内力士以外は、お断りだ」 ちゅう感…

続いてる

東京でお世話になった版元営業さんの紹介(?)で、 ひとりの営業さんが訪ねてきてくれた。 名前を聞いて、懐かしい気持ちになる。 細く小さな線が、今に続いているな、 という気持ち。この線を少しずつ、 太くして、バトンにして、 誰かに渡す、その日まで…

酒飲みは忘れたころに

読了。北沢恒彦『酒はなめるように飲め』(SURE) 読了。山田稔『酒はいかに飲まれたか』(SURE) 師弟もの、と呼んでいいのか分からないが、 『なめるように飲め』は、なんというか、 「本来、敵であるはずのオトナなのになぜか気になる」 というセンセイと…

顔を見せてよ、小さなあなた

夏葉社の『冬の本』の注文が入った。 NOCSには、書影が登録されていないみたいだった。 和田誠のステキなイラストを見たら、 初めて『冬の本』を知った書店員にも、 「お?」という印象を与えられるだろうに、 ちょっともったいないなぁ。 あれは、日販さん…

怖いながらも読みやんせ

湯たんぽを使っている。 湯たんぽのお湯を使ってひげを剃っている。 朝になってもけっこう熱いお湯のままでいる。 なんというか、とても幸せな気分になる。 そうそう、湯たんぽの「たんぽ」の部分、 漢字で書くと、「湯婆」らしい。ほいじゃ、 「ゆたんぽ」…

平読者のくしゃみ

車中のとも。行き。 ミシマ社編『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』(ミシマ社) 自分の担当の棚で、注文できる本があったはず、 と思ってメモしようしようと思いながら、 どんどん時間がたってしまったので、 車中に連れ出して…

タッチ1秒、ドキドキ75日

昨日、切り替えてきた定期券。 ついに、ICOCA定期券となりました。 磁気定期券にとまどったのは一年前。 逆に「うまく改札通れるだろうか?」 とICOCAに不安になってしまったくらい、 そっちに馴染んでしまった自分に気づく。 住めば都、みたいな? 心なしか…

2012 五本の指

今日は、連休の二日目。昨日、今日と、 2012年の読書を振り返って、ベスト5を選ぼうと、 四苦八苦している。こんなに悩んだりして、 まったく時間のムダのように思えるのに、 やめられない。なんだこれ。 トランプのひとり遊びをとめられないようなもの…

月曜日の粗忽

レジシフトをカンチガイして、 休憩に出るべき時間をスルーして、 「行ってきまーす」と声を発したとき、 わたしのレジタイムはすでに始まっていた。 先月もやっていた。同じく月曜日。 月曜日は、要注意だ。 車中のとも。 ジョン・B・チョッパー『父子手帖…

蟲文庫に焦がれる

2013年最初の日曜日は出勤。 なんとなく、年末年始の暇さが、 僕の周りから絶滅しつつあるようだ。 70歳近くなったら、復活するだろうか、 俺の年末年始。明日は、ようやく7日。 そろそろ、年賀状ソフト売り場を縮小したい。 読了。 田中美穂『わたしの小さ…

去年の記憶をまさぐれば

2012年の五本の指を検討すべく、 ケータイで去年の1月の日記を拾い読み。 書店復帰したての感激が素直に溢れている。 読んだのに忘れている本も多いなぁ。 読了。 長田弘『読書からはじまる (NHKライブラリー)』(日本放送出版協会) 自分ではなかなか気づ…

経験を言葉にかえて

今日から、入荷が再開。 雑誌がけっこう入ってきて、 気合いを入れて作業。 正月的な流れなのか、何度か、 レジに並ぶ行列が発生。必死に、 キーを叩く。本を袋にすべりこませる。 地味な作業を積み重ねたさきに、 本屋さんの未来は続いているのだ。 そこに…

読んでよかった?

遅番。出かける前に年末に行った京都のことを 日記にアップしようとしたが、時間が足らず。 慌てて出かけたら、携帯も、充電したiPodも忘れた。 本を忘れなかったので、よしとしましょう。 五本の指は、選考会すら開催できてない状況。 なんとか、次の休みに…

本屋からはじまる1年

今年は、元旦から出勤。 東京で働いていた本屋さんでは、 お正月は閑散としていて、琴の演奏(有線?)が、 やたらと眠気を誘っていたことを思い出す。 それと比べたら、けっこうお客さんがワイワイしてた。 妻と娘も来た。あわただしくレジ対応する僕を見て…