2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Title と再会と再訪と

昨日、どの本を持っていこうか考えながら皿を洗ったりしていて、 なんとなく感傷旅行になりそうな雰囲気もあって、風の歌か、 キャッチャー・イン・ザ・ライか、サンデーくんのお話か。 歯を磨いたり、子どもをあやしたりしながら、 本棚の前を行ったり来た…

若くない自分のための読書案内

目覚めたらやばい時間。 焦りと落ち着きの混在した脳の指示で、 本棚から一冊、抜き取ったのはゆうべ、 『明日はアレにしようかな』と思っていた本。 小雨がぱらつく中、傘もささず走ってゆく。 この小雨すら尻を鞭打つ条件にして。 車中のとも。 村上春樹『…

8年前からのロングパス

けっこうな雨脚。 これだけの雨は久しぶりだ。 早めに家を出たけれど、小走りどころか、 狙いの電車すら逃した。雨の日には、雨の日の速度がある。 車中のとも。 小島信夫、保坂和志『小説修業 (中公文庫)』(中央公論新社) 冒頭、「『小説修業』について」…

本屋に固有の運動は

朝、トイレから出て来たら、 無言でたたずむ幼児がいたのでギョッとした。 美味しそうなパンを食べる時間はなく、 ゴミ袋を持って足早に家を出た。 今朝は、珍しくゴミ出し一番乗りだ。 カラスも、襲い掛かる標的がなければ口を出せない。 網をかぶせようと…

だからと言って

あちらこちらで、カラスに荒らされたごみ袋。 駆け込んだ電車、今日は地上に出るのを待ってから、 先頭車両へと移動する。そして送品表を取り出す。 車中のとも。 『HAB本と流通―Human And Bookstore』(エイチアンドエスカンパニー) 今日は、トランスビュ…

流通の途中の内出血が私

しっかり雨。濡らしてはいけない荷物があり、 鞄のなかのいろいろなものを放りだして、 代わりにそれを入れる。残った隙間は、 わずか。入れられる本は限られてくる。 車中のとも。 『HAB本と流通―Human And Bookstore』(エイチアンドエスカンパニー) それ…

追いかけて追い越してここはどこ

ゆうべ、かなり遅くまでハロルドの旅を追いかけた。 今日は、子守りをしつつ、膝で乳児を寝かせておいて、 さらに追いかけた。巡礼者たちのありさまに圧倒されつつ、 次々に予想を裏切られる展開に、途中で読み止めることはできなくなった。 寝る前に、よう…

ハロルドと知世

今日は休配日。お茶だけ口にして、 そそくさと家を出た。車中、送品表を見ることもなく、 すぐに文庫を開く。ハッとして外を見たが、今日もまた、 お気に入りの石碑を見逃してしまった。 車中のとも。 レイチェル・ジョイス、亀井よし子『ハロルド・フライの…

思いもよらない会心の旅

ふと窓の外に目をやる。鮮やかな緑が左から右へと流れていく。 お気に入りの石碑はどうやら過ぎてしまったようだ。建物が出て来たら、 間もなく西大寺に着いてしまう。人々がやたらと乗りこんできてしまう。 気が散らないうちに、本の中深く、隠れなければ。…

たらればが、実現した日

今日は、あの人のお店のオープンだから、 幸運にもぼくの休みの日なのだから、 駆けつけるのだ。急ぐのだ。 先に妻が仕事にでかけ、 子どもたちを保育園に。 そうして、いったん帰宅して、 ちょっと迷ってから、掃除機かけて、 おみやげ文庫をつかんで小走り…