大人になってゆくために

別冊ele-king 読書夜話──音楽ファンのためのブックガイド (ele-king books)


朝、向かいの席に座っている女性が、
眉間にしわをよせながら、文庫本を読んでいた。
勝手に、宮部みゆきを読んでいるように決めつけてみた。


車中のとも。
長田弘読書からはじまる (NHKライブラリー)』(日本放送出版協会

子どもの本というのは、子どものための本なのではありません。大人になってゆくために必要な本のことだというのが、わたしの考えです。そうした本であるべき子どもの本にとってもっとのぞまれるべき読者がいるとすれば、それは大人であり、子どもの本を読むことによって、それまでは自分でも気づかなかったけれども、ふりかえって今、子どもたちに伝えたいものが何かを、とくにそうと意識しなくても、大人たちはきっと自分で、自分のなかに確かめるようになる。(p.99-100)


「4 子どもの本のちから」も、良かった。
かなり良かった。わざわざノートを開いて、
「子どもの本」って結局なんなのよ、とか、
書きながら考えてみたりした。学生か!


気になる新刊。
天児牛大重力との対話――記憶の海辺から山海塾の舞踏へ』(岩波書店
ダーグ・ソールスター、村上春樹NOVEL 11, BOOK 18 - ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』(中央公論新社
松村正人別冊ele-king 読書夜話──音楽ファンのためのブックガイド (ele-king books)』(Pヴァイン


『NOVEL 11, BOOK 18 - ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』
村上春樹の訳者あとがきを読む。気になるなぁ。
『読書夜話』こんなの、普通に配本ある?さすが啓林堂さん。
事前注文なのかしら。担当者の目配り、おそろしいわー。