暇と退屈とわたし

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)


傘を持って出かける。メガネのぼくでも、
気づかないふりができるていどの、
ささやかな雨。駅までそのまま。


車中のとも。
國分功一郎暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)』(太田出版


職場で最初にこの本を手にしたときに、ぱらぱらと、
まえがき(増補新版のための、ではない方の)を少し読んだ。
正確に言えば、たしか、8ページの、8行目まで。
「俺」という一人称で、自分の体験を語っている。
何か、小説を読んでいるような感じで、
続きを読みたくなって、本を置いた。

この本は俺が自分の悩みに答えを出すために書いたものである。自分が考えてきた道がいかなるものであるかを示し、自分が出した答えをいわば一枚の画として描き、読者のみなさんに判断してもらってその意見を知りたいのである。(p.11)


妻の作ってくれた弁当が、うまい。
娘が、今夜は祖父母の実家に泊まりにいくことになったそうな。
いったい、何があったんだ?本人の希望というが、
父に不手際があったのではないかと、動揺する。


気になる新刊。
O・ヘンリー、青山南、戸山翻訳農場『O・ヘンリー ニューヨーク小説集 (ちくま文庫)』(筑摩書房


夕飯後、うたた寝する妻をそのままに、
昔のブルータスを読みふけってしまった。
2011年の「娯楽のチカラ。」特集号。