2015-01-01から1年間の記事一覧

殺気を見せたらロマンなし

夜明け前の道を駅までしっかり走ると、 電車に乗る頃にはすっかりほかほかになって、 首まきやら、いろいろと防寒具を持て余してしまう。 車中のとも。 森岡督行『本と店主: 選書を通してわかる、店主の原点。店づくりの話』(誠文堂新光社) 旅ベーグル松村…

五里霧中の書店員

さすがに疲労が体中を駆け巡っているので、 コロぷっちたまひよ四季報コンボに完敗。 土曜に休んだ分の荷物は、そのままに、 ひっそりと売り場を後にするのであった。 ・・・と思ったが、疲れをいやすため、 ちょっとだけ売り場に戻って、本を買うことにした…

レコード寄席という秘境

稽古の合間、ほんとうに、 今日だけ空いたスケジュールに、 レコード寄席をあてはめる。奇跡。 英俊社へのFAXを送信して、駆け出す。 車中のとも。 田口史人『レコードと暮らし』(夏葉社) イベントに備えて、復習。 まえがき的な導入と「送り溝」の部分…

寒さの師走に、とりも小走る

今日はそうとう寒かったらしいが、 朝は小走りで駆け抜けてしまったので、 ぜんぜん気がつかなかった。同僚や 出版営業さんに「今日は寒いですね」 言われて、「そうですね」という返しに、 心がこもっていなかったことはばれていただろうか。 退勤して、建…

郡山で彗星を見た

外出には雑誌を持っていかないので、未読雑誌がどんどんたまってしまう。 たまった雑誌の、まぁ、比較的最近買ったやつのどれかを、 ふと時間ができたときにパラパラする。 休みのとも。 『COYOTE No.57 平松洋子 本の丸かじり』(スイッチパブリッシング) …

古書を待ちながら

稽古の前に、一年半ぶり*1、二度目の居留守文庫*2訪問。 前回は天王寺からお店を探しながらの大阪徘徊だったが、 今日は、後ろの予定もあるので、美章園から歩くことに。 車中のとも。 サミュエル・ベケット、安堂信也、高橋康也『ゴドーを待ちながら (白水U…

ぼくの寄港地

帰りに、ちらっと天王寺に寄って、 Kさんとお話する。もしかしたら今まで、 お店に行って、会えなかったことがないかもしれない。 それって、すごいことだよなぁ。さすがに無休じゃないだろうし、 休憩中の場合だってあるだろう。なんだか、 とても嬉しい偶…

ふられても悪くない日

朝、出勤すると同僚が先に来ていてちょっと驚いた。 雑誌の入荷はそれほど多くなく、棚移動の作業も早めに進めることができた。 今日は遅くなるかも、と思っていたが、案外、早く退勤できた。 車中のとも。 村上春樹『村上春樹 雑文集 (新潮文庫)』(新潮社)…

ありがたい読書の時間

週末に売り切れた雑誌の注文。 珍しく、手配できて嬉しい。勢いを借りて、 先週いつの間にか売り切れていた雑誌の方も、 注文しようとしたが、品切れ。遅かった。 車中のとも。 村上春樹『村上春樹 雑文集 (新潮文庫)』(新潮社) 音楽の話が続く。 ぼくは熱…

レコードのない部屋に暮らして

ひとりの朝。なんとか布団から抜け出し、 ゆうべまとめておいたごみ袋を持って家を飛び出した。 電車に間に合った。 昼休み、「レコード寄席!奈良編」のことをTLで知る。 しかし、仕事がある。師走のものすごく忙しい時期、 そうそうに退勤できるはずもな…

『レコードと暮らし』が面白すぎる

今シーズン初めて、首に巻く布を使用。 いつだか買ったネックウォーマーは行方不明。 車中のとも。 田口史人『レコードと暮らし』(夏葉社) 最初の、タイトルのない挨拶のような文章、人さらいのおじさんかと思った。 魅惑的すぎる。怖いけど、ついていきた…

ときには親戚の兄貴

娘が泣いて、目が覚める。 ギリギリの時間か。駅でパンと温かい飲み物を買う。 こういう細かい出費が、書籍代を細らせている。 車中のとも。 吉上恭太『ときには積ん読の日々』(トマソン社) 「きまぐれ飛行船」読んだ。片岡義男のこと。ラジオを聴いてたり…

記憶の路上

昨日、早川義夫『心が見えてくるまで』*1を読み終えて、 さて次に何を読もうかと思ったとき、すっと、 こいつに手が伸びた。音楽つながり。 車中のとも。 吉上恭太『ときには積ん読の日々』(トマソン社) 3つめの文章に、東日本大震災の日のことが書いてあ…

世田谷と、ほん

久しぶりに家でトーストを食べてから、 出かけた。今日は、「りなちゃ」だ。 ふと、とほんさんでのライブに、 行けるかもしれないと思った。 先週より、レジ番が一時間増えているのに。 月末で、りなちゃも入ってくるというのに。 なぜ、行けるかもしれない…

走り去るラジカセ

幼年誌がわんさか入ってくるので、 一本早い電車に乗って出かけた。 車中のとも。 北村薫『朝霧 (創元推理文庫)』(東京創元社) その円紫さんの全集は、第一期がめでたく完結して、後から五巻の追加があった。CD版も出たけれど、最初テープで買い始めたの…

わたしはどこ?

提出書類が届いていない連絡あり。 記憶が全くない・・・。返品箱詰め、 中断していたはずが終わっている? おれ、いつの間にやってしまったんだろ、 全く記憶がない。え?続きやっといてくれた? そうだよね、やった覚えないもんね。でも、 一瞬、自分でや…

冬のカフカ、夏の嘘

寒い日に、暖かいかっこうをするのは、 気持ちいい。ということを考えて、 冬って、ありがたいな、 などと思った。 いや、夏も好きだけど。 マフラーとか、手袋とか、 ふわふわの毛布にくるまって寝るとか、 夏には、無理だからね。冬のおかげだからね。 気…

もう一人の自分とサンタクロース

2分乗換えの場面で、 ほぼ、ドッペルゲンガーなんじゃないか、 というくらい、走るルートやスピードが近い男が、 目の前を走っていった。いつもの自分を追う気持ちで、 ついていった。一つの空間には、一人の人間しか占められない、 というようなことが頭を…

なんとなく嬉しい偶然

ちょいと気うつな案件を済ませて、 その勢いを駆って何やら、スピーディーな気配。 けれど接客は、体調不良のスローリーの方が有利なので、 あんまり調子に乗りすぎないように、薄く、長く吐息。 車中のとも。 内田樹『困難な成熟』(夜間飛行) その仕事を…

義男と休日の珈琲

ボリクコーヒーがたくさんのお客さんでにぎわっていたので、 椿井小の近くにある喫茶店*1に来た。初めて来た店。 ケーキをつつき、アイスコーヒーを飲みながら、 片岡義男の「給料日」を読んだ。 片岡義男クラシックス、ビームスが出した小冊子。 ガケ書房で…

ゴミと罪

車中のとも。 内田樹『困難な成熟』(夜間飛行) あなたが誰も気づかなかった『床のゴミ』を見つけ、それを拾ったことで、場が新しいフェーズに上がります。(p.82) 文庫はブックオフで買うことが多いので、 たまに新刊書店で買うと、なんか、 罪を償ってい…

善行さんを訪ねて京都を歩いていたら師匠の思い出に迷い込んだ

版元営業さんに教わったルートを参考にして、 京都の新刊書店巡りを敢行。営業さんは、短時間で、 たくさんの本屋さんを回らなくてはいけない。 本屋さんを訪ねるのがおしごと。 なぜもっと早く教わらなかったのか。 車中のとも。 岡崎武志『読書の腕前 (光…

すぐそこのパラ

いつも一番早く店に着くのだが、 今日は、先客がいた。パラレルワールドかと思った。 読了。 佐々木敦『あなたは今、この文章を読んでいる。:パラフィクションの誕生』(慶應義塾大学出版会) ああ、手元に『屍者の帝国』*1があったならなぁ、 すぐに読み始…

本を見にいく場所が、また

鍼のあと、西大寺で妻子と母と待ち合わせ。 待つ間、ちょっと啓林堂書店をのぞく。 ちょっと棚替えされていた。実用書が、 奥の方にまとまっていて、文庫や文芸書が、 雑誌があったところに来ている。雑誌は、 少し減ったのかしら。うーん、元の配置もうろ覚…

あなたは今、この文章を読んでいない?

久しぶりに、ほんの少しだけ早く目覚めたので、 トーストを焼いて食ってから、出かけた。 ほんの少しだけのこと。 車中のとも。 佐々木敦『あなたは今、この文章を読んでいる。:パラフィクションの誕生』(慶應義塾大学出版会) ゆうべ、「明日はなにを読も…

打たれ弱い木曜日

今日はなんだか、いつにも増して打たれ弱かった。 かなりめんどくさいことになりそうだった電話から始まったあれこれが、、 四苦八苦した末に徒労に終わった。ホッとして切り替えて次に行けばいいものを、 なぜか涙しそうになったり。ぐずついた天気。なんだ…

読んでみたいと、思いたい

祝日は、送品表をチェックせずにすむので、 朝からしっかり本が読めて嬉しい。 車中のとも。 津野海太郎『百歳までの読書術』(本の雑誌社) かなりいい。語られる内容も、語る速さや、 たたずまい、温度も、なんかいいな。 「八方にでてパッと凍る」幸田文…

読んで食べ、女ごころを眺めれば

今朝も、ちょっと早い電車に乗れた。 小走る理由に、寒さが加わっている。 読了。 村上春樹『職業としての小説家 (Switch library)』(スイッチパブリッシング) 昨日の続き。村上春樹が河合隼雄に初めて会ったとこ、 面白かった。村上春樹の小説の登場人物…

とり、神戸の本屋さんにゆく

午前中、買い物に出た妻を待って、乳児と過ごす。 ほぼ眠っているので、気楽に洗濯物を干すなど。 昼食をとり、いざ、西へ。三ノ宮行き快速急行。 車中のとも。 北村薫『六の宮の姫君 (創元推理文庫)』(東京創元社) 「いい仕事をして下さい。僕も負けない…

とりは食わねど本をついばむ

今夜は、妻が娘ふたりと実家へ。 外食でもするか、という思いをぶらさげつつ、 心斎橋へ出る。こないだ探すことすら忘れていた、 クリネタのことが気になっていて、ちょっとだけ、 スタンダードブックストアをのぞくことにした。 この辺にありそうだな、とい…