ときには親戚の兄貴

ときには積ん読の日々


娘が泣いて、目が覚める。
ギリギリの時間か。駅でパンと温かい飲み物を買う。
こういう細かい出費が、書籍代を細らせている。


車中のとも。
吉上恭太『ときには積ん読の日々』(トマソン社)


「きまぐれ飛行船」読んだ。片岡義男のこと。ラジオを聴いてたり、
仕事の依頼の電話もしたことのある吉上さんの綴る片岡義男の話は、
ここ1年ほどの間に読んだ片岡義男ばなしの中でも、
独特の感触がある。カタリココの片岡義男ゲスト回、
面白かったんだろうなぁ。吉上さんとは、
「行けなかった仲間」ということになる。


今日は、雑誌がたんまり。
VERYが山盛り。STORYといい、
CLASSYといい、なんでダイヤモンドの小冊子つけるの。
つけないでよ。挟みこんではみださすタイプの拡材も辛い。
売り場が汚らしくなるし、まぁ、なんといってもめんどくさい。


めんどくさいことを避けずに取り組むことに、
なにがしかの活路が開けてくるようにも思うが、
どうかな。不要な暇つぶしを繰り返しても、
益がないってことも、あると思う。


気になる新刊。
手芸の店 関西版 (えるまがMOOK SAVVY別冊)』(京阪神エルマガジン社
Discover Japan (ディスカバー・ジャパン) 2015年 12月号』(エイ出版社


読了。
吉上恭太『ときには積ん読の日々』(トマソン社)


電車が近鉄奈良駅に着いて、あともうちょっとだったので、
歩きながら読み、階段を上りながら読み、改札を出る前に、
立ち読みして読み干した。実に良かった。
音楽のこと、ビートルズのこと、
文章のこと、読書のこと。


うっすらと劣等感のようなものもにじんでいるけれど、
そこはそれほど強調されていない。「ダメな俺の人生」という文章は、
案外、読んでいて羨ましくなって逆にこっちが劣等感を覚えたりするのだけど、
吉上さんの文章からは、あまりそういう「下から目線」は感じなかった。
だから、素直にすんすんと読み進んで、どんどん気分が良くなった。


ギターを教えてくれた親戚のお兄さんが出てくる。
僕が今、吉上さんに感じている親近感というのは、
吉上さんがユキちゃんに感じていた親しみに、
ちょっと似ているんじゃないかと思った。