読んで食べ、女ごころを眺めれば

日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集08)


今朝も、ちょっと早い電車に乗れた。
小走る理由に、寒さが加わっている。


読了。
村上春樹職業としての小説家 (Switch library)』(スイッチパブリッシング)


昨日の続き。村上春樹河合隼雄に初めて会ったとこ、
面白かった。村上春樹の小説の登場人物のような、
不気味な印象。そして、別人のような二度目の時。
河合先生が「唯一無二の人」だったことが、
なんというか、しみた。

僕がそういう共感を抱くことができた相手は、それまで河合先生以外には一人もいなかったし、実を言えば今でも一人もいません。(p.305)


あとがきによれば、この本に収められた文章は、
依頼を受けて書いた文章ではなく、自発的に書きためていたものらしい。
雑誌『Monkey』に掲載したのも、書いてあったものを載せてもらったそうな。
帯文*1などから、「連載原稿に、新しく書き下ろした文章を足して本にした」という印象を持っていたが、
そもそも書き終えていた1冊分の原稿のうち、前半を雑誌連載として先に発表し、
後半の文章を加えた完全版を単行本として出版した、という方が、
正確なのではないか。「書き下ろし」という言葉が、
もやもやしますな。


午前7時。鞄の中には、
読み終えてしまった単行本しか入っていない。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
西加奈子まにまに』(KADOKAWA/メディアファクトリー
山田太一夕暮れの時間に』(河出書房新社
伊藤比呂美福永武彦町田康日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集08)』(河出書房新社
ミランダ・ジュライ岸本佐知子あなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)』(新潮社)
一橋文哉『人を、殺してみたかった 名古屋大学女子学生・殺人事件の真相』(KADOKAWA/角川書店
水木しげる荒俣宏戦争と読書 水木しげる出征前手記 (角川新書)』(KADOKAWA/角川書店
早川義夫心が見えてくるまで (ちくま文庫)』(筑摩書房
藤子不二雄A『81歳いまだまんが道を… (中公文庫)』(中央公論新社
山崎ナオコーラ昼田とハッコウ(上) (講談社文庫)』(講談社
山崎ナオコーラ昼田とハッコウ(下) (講談社文庫)』(講談社


日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集』
町田康の「宇治拾遺物語」、気になる。


「今日は魚を焼くから自分の分だけ買ってきて」
というメール。さんまと、大根を買った。
大根おろし作りすぎた。美味かった。
作りすぎた大根おろしを納豆に投入。
こちらも美味かった。


秋ですな。

*1:MONKEY大好評連載に、大幅な書き下ろし150枚を加えた、渾身の一冊。