顔を見せてよ、小さなあなた

石塚さん、書店営業にきました。


夏葉社の『冬の本』の注文が入った。
NOCSには、書影が登録されていないみたいだった。
和田誠のステキなイラストを見たら、
初めて『冬の本』を知った書店員にも、
「お?」という印象を与えられるだろうに、
ちょっともったいないなぁ。


あれは、日販さんに頼めば載せてもらえるんだろうか。
島田さん、お願いしてみたらどうでしょうか。(ひそひそ)


読了。
石塚昭生『石塚さん、書店営業にきました。』(ポット出版

結局現実に顔をつきあわせて働いている時間は1時間しかない。(p.175)


版元営業さん向けの本なのだろうけれど、
書店員としても勉強になる。日常ルーティン業務のさまざまを、
ことばにして整理できると、「ああ、こうしてみたらどうだろう」
とか思いつくことがあるみたい。戦慄するのは、指摘のあった、
一緒に働いている時間の短さ。営業時間が延びた結果の、ね。
週休2日で休みかぶらない人とは、週3日しか一緒じゃない、とか。
上と合せたら、週に3時間しかない、ってことじゃないか。


いやはや。


だから、本屋さんの仕事の話をするのって、
なんというか、びっくりするほどほっとするのです、
「あ、仲間がいたな」ってね。案外、心細いみたい。


車中のとも。帰り。
向井敏傑作の条件 (文春文庫)』(文藝春秋


帰宅すると、もちろん娘は眠っている。
娘の誕生「日」にかこつけたスイーツを食べながら、
ときどきふとんにくるまっているか確認に行く。
顔にかかった髪の毛をかきあげようとしたら、
後頭部だった。