経験を言葉にかえて

読書からはじまる (NHKライブラリー)


今日から、入荷が再開。
雑誌がけっこう入ってきて、
気合いを入れて作業。


正月的な流れなのか、何度か、
レジに並ぶ行列が発生。必死に、
キーを叩く。本を袋にすべりこませる。


地味な作業を積み重ねたさきに、
本屋さんの未来は続いているのだ。
そこには喜びがある。危険はもっと別のところにある。


車中のとも。
長田弘読書からはじまる (NHKライブラリー)』(日本放送出版協会

経験というのは、かならず言葉を求めます。経験したというだけでは、経験はまだ経験にはならない。経験を言葉にして、はじめてそれは言葉をもつ経験になる。経験したかどうかでなく、経験したことも、経験しなかったことさえも、自分の言葉にできれば、自分のなかにのこる。逆に言えば、言葉にできない経験はのこらないのです。(p.157-158)


「言葉にできない経験はのこらない」というのは、
さすがにちょっと言い過ぎのようにも感じられるが、
長田先生の言葉は、ひりひりとしていて、優しくて、
ちょっと姿勢を正して聞かねば、という気持ちになる。