蟲文庫に焦がれる

わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間


2013年最初の日曜日は出勤。
なんとなく、年末年始の暇さが、
僕の周りから絶滅しつつあるようだ。
70歳近くなったら、復活するだろうか、
俺の年末年始。明日は、ようやく7日。


そろそろ、年賀状ソフト売り場を縮小したい。


読了。
田中美穂わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間』(洋泉社

お互いの無事を確認し、ひとしきり茶飲み話をした後、決まって、「じゃあまた、お正月に」と言って帰られた。その言葉を反芻してみて、ああそうだ、たぶんわたしは、こんなふうなお客さんの言葉に励まされて、いままでやってきたのだろうという気がしました。(p.66)


帰りの電車であと少し、というところまで読んだのだが、
帰宅したあと、最後の数編を読み干してしまった。
いやいや、美味しい文章がぎっしりでした。
涙ぐんだり、笑ったり、しんみりしたり。


検索してみて、奈良から倉敷だと、実家に帰るよりか、
早くて安いことがわかった。わかったけれども、
一度も行ったことのない道のりは、実際よりも、
遠く感じてしまうのです。


それでも、山本善行さんよりかは早く蟲文庫さんにお邪魔しなきゃ。
なにせ、日本縦断古本旅の一環として行くってんだから、
それはだいぶん先のことになるはず。善行堂もあることだし。
・・・待てよ、善行さん、今年なんか大きな仕事があるとか、
ブログに書いてなかったか?まさか、遂に、古本セドリ旅!?


良かった文章。
・はじめに
・そうだ、古本屋になろう
・一〇月二六日革命
・棚板を探して
・こころと背骨の文庫本
・父の置き土産
・ミルさん
・まだつぶれていません
・うちの値段
・祖父母
・置きっぱなしのブローティガン
・あのときの感想文
・苔観察日常
・聖書の赤いおじさん
・本をお賣りください
・文学全集一掃顛末紀
・隙間暮らし
・古本屋のうたう歌


早川義夫の『たましいの場所』が紹介されていた。
先ごろ、ちくま文庫に入ったばかり。*1
少し、書き下ろしもあったはず。
うん、読みたくなってきましたね。


オカタケ師匠の『女子の古本屋』*2も読みたい。


蟲文庫に行きたい。
今年の目標にしよう。