本屋に固有の運動は
朝、トイレから出て来たら、
無言でたたずむ幼児がいたのでギョッとした。
美味しそうなパンを食べる時間はなく、
ゴミ袋を持って足早に家を出た。
今朝は、珍しくゴミ出し一番乗りだ。
カラスも、襲い掛かる標的がなければ口を出せない。
網をかぶせようとしたら、あんがい難しい。
かぶせたつもりが、かぶっていない。
いつも、最初に出す人はこんな風に、
ゴミ袋を隠せないままなのかもな。
とは言え、そこんとこはきっちりかぶせて、
カラスにやられないようにしていただきたい。
などと思いながら、駅まで小走る。今日は一本遅い奴だから、
逃すわけにはいかないの。
もう後がない、という気持ちで働いている。
やけくそにも似た気持ちなので、あまり褒められたことではない。
ちょっと時間が空いたのでやりたくない作業に手をつけたら、
あまり時間がかからずに結果が出た。また新手の容疑者だ。
気になる新刊。
『青春18きっぷで行こう 2016年夏編 2016年 07 月号 [雑誌]: JTB時刻表 増刊』(JTBパブリッシング)
『モハメド・アリ追悼号 2016年 07 月号 [雑誌]: ボクシングマガジン 増刊』(ベースボールマガジン社)
『青春18きっぷで行こう 2016年夏編 』青春18きっぷの本は、
どれもが気になる。が、結局、近場にしか行けないと思えば、
なかなか買うには至らない。もし僕が18きっぷを使うなら、
オカタケ流の読書旅になるに決まっているのだから。
購入。
『MONKEY Vol.9 短篇小説のつくり方』(スイッチパブリッシング)
車中のとも。
保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』(草思社)
進行している作品(競技)は、作者(競技者)の意図によって簡単に流れを変えたりすることはできず、作者(競技者)はその作品(競技)固有の運動に身を任せることしかできない。(p.62)
小説を書きあぐねているわけではないのだが、初読でずいぶんと励まされ、
また再読時にも「そうそう、これずいぶんと励まされたんだった」という感激があったので、
なんか頼もしい味方のような気になっている草思社版の『書きあぐねている人のための小説入門』だ。
生きる孤独を受け止められる、というか、誰に認められなくても進まなきゃならない、というか、
自分を信じてやってみよう、というか、何と言ったらいいのか、とにかく、励まされる感じ。
文庫版は、パラパラとしかしてないのだが、もっと「小説を書くための」感じが強すぎて、
購入に至らなかった記憶がある。
ベニヤ書店さんに、アレが面陳してあるのを横目で確認して通り過ぎる。
夕飯のとき、朝に食べられなかったパンを食べた。
美味しかった。