若くない自分のための読書案内

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)


目覚めたらやばい時間。
焦りと落ち着きの混在した脳の指示で、
本棚から一冊、抜き取ったのはゆうべ、
『明日はアレにしようかな』と思っていた本。


小雨がぱらつく中、傘もささず走ってゆく。
この小雨すら尻を鞭打つ条件にして。


車中のとも。
村上春樹若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)』(文藝春秋


たしか小島信夫のが含まれてたはずだ、という予感は当たった。
目次、続けて「文庫本のための序文」を読む。わりと長い。
『MONKEY』*1へもつながりそうではないか。


いただいたアドバイスをもとに行動する。
ひとつ、売り場の状況が良くなる。ありがたい。
いつまでアドバイスをもらえるだろうか。
自分にアドバイスを贈れる日は来るだろうか。


車中のとも。
村上春樹若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)』(文藝春秋


小島信夫「馬」のとこまで読んだ、うとうとしながら。
「馬」を読んでみたいと思うが、同時にいやだな、とも思う。
悪夢みたいな、主人公が不条理な苦しみを受ける文章は、
けっこうきつい。筒井康隆とか、何冊か読んだけど、
ショートショートなら星新一の方が好きだった。
いや、筒井御大、ショートショート作家じゃないけどな。
ま、それはともかく、小島信夫、何か一冊、読んでみたいな。


帰りに、啓林堂さん覗いたが、『ヨーロッパ・コーリング』は見つからず。
岩波書店の棚、何冊分か傾いていたから、売れたのかもしれない。
こっちはあった。


気になる新刊。
浜田寿美男名張毒ぶどう酒事件 自白の罠を解く』(岩波書店


明後日の東京行きに何の本を持って行くか、を考慮せずに、
『若い読者のための短編小説案内』を持ってきてしまった。
明日だけでは読み干せないだろうし、たとえ読み干せたとしても
ひどく雑な読書になってしまいそうだから気が進まない。
それでも『書きあぐねている人のための小説入門』*2
『小説修業』*3からの流れは、
なかなかうまいこといったみたいで嬉しい。


2冊連続で関連した本を読むことは多いが、
3冊目まで続くことは案外少ないように思う。
その3冊すべてが最近買ったの本でなくて、
ずっと前に買って置いてあったものが今頃、
束になって襲い掛かってきたのも嬉しい。


それはそれとして、東京行きのともは、
何にしようかな。