2008-05-24 象のあゆみで本を読み 風呂読み。 長塚京三『私の老年前夜』(筑摩書房) 今日はコンタクトしてたので、 快適な風呂読み。 三十年の月日を経て、曲がりなりにもやっと独り立ちしたと思う間もなく、ふと振り仰げば、還暦などという嫌なものが頭の上にぶら下がっているいまの私だ。それにしても、私はあの頃の、抜き差しならなかった不自由さというものを、あまりにもあっさりと忘れてはいないだろか。(p.101) 装丁は菊地信義。 表紙・背表紙の象が、なんとも言えずよい。 あの鼻のまがり具合、目の奥の思索!