長いグッドバイ

私の老年前夜


風呂読み。
長塚京三私の老年前夜』(筑摩書房
今日もコンタクトしてたので、
快適な風呂読み。

「長いお別れ」とは、誰が言ったか名言である。ひとが、愛するものに切実に向き合おうとすればするほど、理非を越えて、必ず襲われる喪失の予感、どうしようもない無力感をうまく言い当てている。これを己が人生との向き合いかたに置き換えるなら、否応なく味合わされる予めの挫折感、徒労感は、さしずめ「長い諦め」か。少しずつ、上手に諦めていくのがおとなの知恵というものであろう。(p.122)


なんども、なんども繰り返しているが、今度こそ、
ロング・グッドバイ』読みますか?
でも、「長いお別れ」なら、清水訳ですわよ?*1
「グ〜ゥッ、バァ〜〜イ」


「SHOW THE COLORS! (旗を掲げよ)」(p.129-138)もよかった。
書を閉じて、表紙を見た。これは、引用できまい。


連れの行方がわからなくなったので、
連れの本棚から詩集を拾い読み。
佐藤伸治ロングシーズン―佐藤伸治詩集』(河出書房新社

いい言葉僕にちょうだい
いい言葉僕にちょうだい
いい言葉僕にちょうだい
上手く眠れるように
いいことばかりをちょうだい
明日笑えるように
(p.68)