書原で開く鼻の穴

柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方


実に久しぶりに阿佐ヶ谷の駅に降り立った。
改札を出ると、「いや、久しぶりでもないのか?」と思ったが、
どうやら中野と間違えていたようだ。久しぶりなのだ、阿佐ヶ谷。
なにかの本で得た記憶を頼ってうさぎやにたどり着いたが。


シャッター。
土曜日は定休日。
ホワイトデー作戦、失敗。


なくなった風船舎の跡地でも見ていこう、
とふらふらさまよったが、どこだかもう分からん。
さまよいながらパールセンターに復帰。
ブックオフに突入、思いがけず単行本500円セール。


購入。ブックオフ阿佐ヶ谷南店。
外山滋比古忘却の力―創造の再発見』(みすず書房
丸山あかね耳と文章力 上手な文章を書く秘訣』(講談社


ぼのぼのを軽く立ち読んでから、書原阿佐ヶ谷店に。
ええ、こないだ永江さんの本を読んでから、*1
久しぶりに行ってみたくなったのでした。
そうしたらば、ボクのコンディションが抜群だったのか、
めちゃめちゃ、胸が躍る。いちいち鼻の穴が開く。
新刊既刊を問わず、容赦なく俺の気を引く書籍たち。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
あまんきみこあまんきみこ童話集 (ハルキ文庫)』(角川春樹事務所)
吉行淳之介やわらかい話 吉行淳之介対談集 (講談社文芸文庫)』(講談社
デニス・ジョンソン、Denis Johnson、柴田元幸ジーザス・サン (エクス・リブリス)』(白水社
加藤暁子『日本の人形劇―1867‐2007』(法政大学出版局
小谷野敦里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生』(中央公論新社
太田浩一ほかほかのパン (物理学者のいた街2)』(東京大学出版会
井上昌次郎『眠る秘訣 (朝日新書)』(朝日新聞出版)
中村獅童歌舞伎座の怪人』(講談社
池波正太郎食べ物日記―鬼平誕生のころ』(文藝春秋
柳沢小実リトルプレスの楽しみ、のつづき―もっと見たい。作り方、楽しみ方。』(ピエ・ブックス
菊地信義装幀思案』(角川学芸出版
中川翔子しょこたんの貪欲★ラジオ (宝島SUGOI文庫)』(宝島社)
江口寿史徳丸真人ラーメン道場やぶり』(集英社インターナショナル
井野朋也(ベルク店長)『新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)』(ブルース・インターアクションズ
森達也東京スタンピード』(毎日新聞社
柳原良平良平のわが人生』(DANぼ


『ほかほかのパン』装画は、太田史。いい表紙だ。
『東京スタンピード』近未来小説なのかしら。
早く読まないと賞味期限短そうですな。
『良平のわが人生』「DANぼ」って何だよ!
こんな素敵な本が出ていたなんてちっとも知らなかった。


平積みの本の上に、わざと重ねられた違う本。
新刊書店の「セオリー」からするといかがなものかの陳列も、
店全体の圧倒的な訴求力の前には、「見事な腕前」の一部になる。
ビジネス書も、「こいつを平積みか、むむむ」ってなのもあり、
担当者の人とお話したい、という無駄な欲望をなだめてみたり。
だってもう、ボク、本屋さんじゃないんだものね。


ブックオフで買った単行本に加えて、
ロング・グッドバイ』、『問う力』と、
なぜかかばんに単行本が4冊も入っているこの状況、
けれどもこんなに鼻の穴を開かされてしまった以上、
手ぶらで帰るわけには行きませんよ!


今度は、もっと荷物を軽くしてこなければ。
とりあえず、この新刊をいただきます!


購入。書原阿佐ヶ谷店。
柴田元幸高橋源一郎柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方』(河出書房新社


車中のとも。
レイモンド・チャンドラー村上春樹ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)』(早川書房
ああ、面白い。あのこと以外はみごとに忘れることに成功している俺、
いいぞ!新鮮な気持ちで読めているぞ!このままの勢いで一気にあのことを、
意識しないまま読み終えてしまうのだ!