手紙の差し出し方、いろいろ。

寺山修司からの手紙

朝から長文のLINEが来る。

すぐに撃ち返すも、さらに長文が来る。

この応酬が始まってから、ずいぶんと、

ツイッターを開くことが減った。

 

ハガキ、ログの残さない快感の話。

 

子どもたちは寝ている。朝食をとり、

洗濯物を干す。同時に猛ラリーも続いている。

妻のお供で、梅田に向かう。

 

食事を終え、荷物係りの任を解かれて、

こないだ行けなかった横綱の胸を借りにゆく。

 

購入。紀伊國屋書店グランフロント店。

山田太一編『寺山修司からの手紙』(岩波書店

幅允孝差し出し方の教室』(弘文堂)

 

学生時代に知り合った友人との猛ラリー遂行中の身には、

ちょっとヒトゴトじゃない感もあって書簡集を買う。

巨匠ふたりになぞらえるのはおこがましすぎるが、

他人の青春記は大好物のはずだった。青春書簡は、

どうだ。本を買ったことをすぐにLINEで飛ばす。

そこに書名などは記されていない。情報は取捨選択される。

 

妻の後ろ姿を確認しに、回廊書店をうろついていると、

幸運にもK氏と会えた。こないだの話の続きなどをもそもそ。

きびきびとしたお客さん対応の見事さにほれぼれしながら、

エスカレーターへと向かった。エレベーターは苦手だ。

 

近鉄奈良で、そのままスッと帰れずに、

ずっと気になっていた建物に寄ってみた。

そこは、「奈良公園バスターミナル」という施設だった。

初めて知った。二階のベンチに座って、景色を眺めたりした。

 

帰宅して、何をしていたのだったか。

下の子が録画してあったサザエさんから、

放送しているサザエさんへとはしご試聴して、

サザエさんワールドの音声に酔ってしまった。

 

夕飯のしたくのしんどさをどうにかしようとスマホを見た。

昼間に投稿した自分のツイートを読んで、うなる。

 

悩みを吐露することは、その吐露でストレスをわずかにでもこそげ落とそうという試みであると同時に、似たような悩みを抱く誰かへの合図でもある。もちろん、誰かに対して救援要請の狼煙をあげてもいるだろう。ベルを鳴らします。ベルをありがとう。*1

 

日曜の夜に、

夕飯を作りたくないすべての人々へ、

弱音をもらすことにした。