桜愛でるや、パンと本。

朝はだんだん見えてくる (名作の森)


午前中、自治会の集まりに参加するため、
仕事を休む。子どもらを保育園に預け、
洗濯をしてから、出かけた。
1時間ほど椅子を温めて帰ってくる。


夜は、リハがある。いろいろとやらなければならないことがあるけれど、
さくらマルシェ2017 stage2 ぱんとほん @奈良県立図書情報館、
来ちゃった。大盛況だ。砂川さんも、奥方さまもいた。
K coffee さんのアイスコーヒー、美味い。


「パン ドゥ キュイソン」さんのパンも美味しかった。
佐保川の桜、運転しながらだったが、きれいだった。人もたくさん出ていた。
愛でるものに「満腹感」を求めてもむなしいのではないか、
運転しながらくらいでも、楽しめるはず、と自己弁護。


借りた。奈良県立図書情報館。
大岡信日本語の豊かな使い手になるために―読む、書く、話す、聞く (1984年)』(太郎次郎社)


Title の辻山さんがツイッターで紹介していた本。*1
ふと思い立って検索してみたら、旧版のが書庫に所蔵されていたので出してもらった。


車中のとも。
瀬戸賢一『時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)』(筑摩書房

これはメタファーの本質にかかわる問題である。文字通りの意味が音楽でいう単音(モノフォニー)だとするなら、メタファーは複数の声部からなるポリフォニーである。うんと豊かに響く。それに応じて時間の意味も増幅される。(p.190)


本を買いたくないなら、本屋さんに行ってはならない。
本屋さんに入ってしまったら、おそれず買うべし。


購入。一色文庫。
井上理津子『さいごの色街 飛田 (新潮文庫)』(新潮社)
トーマス・バーゲンソール、池田礼子、渋谷節子『アウシュビッツを一人で生き抜いた少年 A Lucky Child (朝日文庫)』(朝日新聞出版)
岩瀬成子長新太朝はだんだん見えてくる (名作の森)』(理論社


上本町から心斎橋まで、傘をさしながら台詞をつぶやきつつ歩く。
リハ。いつもなら翌日は仕事がないからのんびりと帰るのであるが、
明日は、今日の振替出勤。発車時刻は1分違い、到着時刻は3分違いの特急券を買ってしまった。
荷物も多かったし、わずか30分でも座っていきたかった。本も読めるし。


読了。
瀬戸賢一『時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)』(筑摩書房


「流れのメタファーは普遍性が高く、今後も廃れないだろう。しかしこのままならますます背景化してしまいかねない」(p.203)
とあったが、「何が背景化してしまうのか」がよく分からなかった。流れのメタファーがお金のメタファーの背景で霞んでしまうってこと?


読書の連鎖反応を楽しむ者としては、その本の内容の理解もさることながら、
そこに書かれていることに刺激を受けて次なる本(または対象物)への欲求が生じればありがたいのである。
『時間の言語学』、かなりうとうとしながらだったのもあって正直、理解できたとは言えない読書だったが、
刺激的だったとは言えよう。(←強がり)「メタファー」への関心の、延焼。