読書スランプと好奇心連鎖

fam Spring Issue 2017 (三才ムックvol.937)


雨。
傘を差して歩くのは久しぶりな気がする。
まるで傘の差し方を忘れてしまってようで、
楽しい。たまの雨降りは、楽しい。
強がりでなく。


車中のとも。
本の雑誌編集部『本の雑誌405号2017年3月号』(本の雑誌社


今日は、「購書スランプ」のとこから。題名だけで、萌える。
加齢、「『本の雑誌』の云う『スランプ』というやつ」、中島敦
「なぜ私は本を買うのだろう」という問いは、何度でも自らに問うべきだな。


「朗読の妙」のとこ、読んだ。「本当に活字に疲れ果ててしまったとき」か…。おぅ…。
「青空朗読」も、気になるな。朗読してみたい。
ミステリーでスランプを脱出しようと教えてくれるのは杉江松恋
全然ミステリーは読まないのだけれど、スランプのときに、
こういう本を読んだらいいのでは、という提案は気になる。

私の場合、自分が本を読めない体調になりつつあるな、と感じたら絶対におもしろいと分かっている古典を準備して、それをゆっくり読むことにしている。(p.28)


米光一成の「『本についての本』でスランプ解消」、題名だけでも、満足。
これ、自分の持ってる「本についての本」で、スランプ解消法を考えてみたら、
とても楽しそうだ。読んでみたくなったのは、『ニッポンの書評』*1、『翻訳教室』*2
『文体の科学』*3、『日本語のために』*4


乗換え後は、傘の存在もあって、
片手で読みやすい新書の方を取り出す。


車中のとも。
瀬戸賢一『時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)』(筑摩書房


購入時に立ち読みした「はじめに」をもう一度読んでワクワクする。
目次にもワクワク。第一章は「時間のことばで表すと」とあり、
広辞苑』と『新明解』とが比べられているようだ。


気になる新刊。
fam Spring Issue 2017 (三才ムックvol.937)』(三才ブックス


内容も気になるが、表紙にずらりと並んだ、
「家族キャンプ妄想大百科」の「もしも」がグッとくる。
そのリスト・羅列具合にグッとくる。


"もし、キャンプで活躍しそうな日用雑貨を徹底的に探したら"
"もし、引っ越し屋さんが大量の道具を荷積みしたら"
"もし、テント一張り分の値段で6アイテム揃えたら"
などなど。こういう「もし」での文章の羅列、
たとえば本、本屋さんでやってみたら、
ぐわーっと燃え上がりそうだな。


"もし、本屋さんで活躍しそうな日用雑貨を徹底的に探したら"
"もし、引っ越し屋さんが大量の返品を箱詰めしたら"
"もし、ワンピース全巻セットの値段で文庫を買うとしたら"


『時間の言語学』も、『fam』の「もしもリスト」も、
『アイデア大全』*5でもらった刺激が飛び火してワクワクドキドキしているような気がする。
珍しく、好奇心の連鎖反応が起こっているようだ。この衝動を大事にしていきたい。


車中のとも。
瀬戸賢一『時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)』(筑摩書房


『新明解』の方に入った。見坊豪紀山田忠雄
『辞書になった男』*6が紹介されている。
それ、部屋にあります!嬉しい。