読書と耳との関係

うた合わせ 北村薫の百人一首


本を読む前に、イヤホンを耳に突っこんで、
送品表をチェック。しかしそのままなぜか、
音楽から耳を離せなくなってしまう。
ちょっと抵抗があるけれど、
そのまま本を開く。


車中のとも。
長田弘アメリカの61の風景』(みすず書房


小さな文章が、少しずつ重なりながら、
アメリカのあちらこちらをよちよち進む。
地図の上ではよちよちだけど実際はドライブ、
地図を片手に読めばもっとわくわくするかもなぁ、
と思いながら、思うだけ。アメリカを車で旅するって、
あこがれる。あこがれるけど、無理だろうな、と思っているのだが、
そういえば、スコットランドを車で回ったことがあった。
いつか、本当に実現するかもしれない。


この本を読むのは3度目か4度目か。今回、いろいろと記憶を刺激されてる。
コンディションがいいのかな。ゆっくり読んでるのが、いいのかな。
ふたつほど読んで、電車を降りる。イヤホンを耳に突っこんだまま。
英語の歌とかが流れてきたので、あまり邪魔にならなかった。


幼年誌が山盛りで待っている。
分冊もある。けれども、それほどのダメージはなかった。
雑誌と、学参と、返品箱詰めに格闘。それなりの時間に退勤。明るい退勤。


久しぶりにブックオフに立ち寄る。
しばらく、楽しめないような気がして避けていたのだった。
実際、何度か立ち寄って楽しめなかったこともあったし。
新刊書店を避けることはあまりないのだけれど、
古本屋やブックオフは、しんどい時もある。


購入。ブックオフジェイアール鶴橋駅店。
青山裕企僕は写真の楽しさを全力で伝えたい! (星海社新書)』(講談社


今日は、棚を眺めている段階でわりと楽しめた。
良かった。買えたのは、おまけみたいなものだ。
ただ、棚を楽しく眺められたというだけで、
ありがたいことだと思った。


車中のとも。
長田弘アメリカの61の風景』(みすず書房

どこにも人影はなかった。それがユートピアだった。(p.161)


『アンクル・トムの小屋』気になる。
帰りも、耳にはイヤホンが突っ込まれている。
ただし、音楽は止めてある。耳栓効果で集中力アップ。


気になる新刊。
北村薫うた合わせ 北村薫の百人一首』(新潮社)
苅谷剛彦、栗原彬、テッサ・モーリス‐スズキ、吉見俊哉杉田敦バブル崩壊――1990年代 (ひとびとの精神史 第8巻)』(岩波書店


『うた合わせ』、ふたつの短歌を並べて語る。50組、100首。気になりすぎる。