長い5月

思っていた電車には乗れず、
近鉄奈良駅売店で、パンと冷たい飲み物を買う。
いわゆる普通の午後ティーミルク。おいしい。


車中のとも。
冒険者たち―ガンバと15匹の仲間 (講談社文庫 さ 12-1)』(講談社


p.88の絵が、いい。
サイコロで誰か死ぬか占うところで、駅に着く。


順調に仕事を片づけていく。
手をつけたら、案外、片づいていくらしい、
と、最近、よく思う。段ボールに入ったままの本は、
何やら、恐ろしく膨れ上がって見えてしまうようだ。


明るいうちに、家路につく。
しばらくは、音楽を聞きながら。
近鉄電車に乗ってから、音楽を止め、
イヤホンは耳に突っこんだまま、文庫を開く。


車中のとも。
冒険者たち―ガンバと15匹の仲間 (講談社文庫 さ 12-1)』(講談社

「いや、おれが先にいく。ガンバ、やはりおれの方が早いよ。そしてもし、おれがやられたら、おまえがやれよ。ああ、ついでにいっておくが、ひとりやられたら、かまわずに先に進むことにしようぜ。やられているやつは、なるべく時間かせぎをする。つまり長時間かかってやられる、じゃあ、ひとっとび、いくぜ」(p.114)


5月生まれ、3人目の誕生日まで、
まだ10日近くもある。今年の5月は長いように感じる。
嬉しいことよ。(誰かが、時間かせぎをしてくれているのかもしれない)