いつか、いつだったか、いつのまにか

ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)


寝坊しそうになったが、ぎりぎり、
間に合いそうで、ゆっくり急ぐ。
寝室をのぞくと、赤子だけ目を開けていた。
赤子に手を振って、玄関へと向かう。


店に着くと、いつもある場所にカゴ台車がない。
え、そんなに雑誌入荷あるはずはないんだけど、
と思って視線を右へと向けるとありえないほど、
山積みになった段ボールが見えた、書籍の山だ。


知らないうちに学参祭が始まったのかと思ったが、
単なる連休中の便秘解消出庫だったようだ。
珍しく仕事がはかどり、早めに退勤。


帰りに、天王寺まで足を伸ばして、
来週のイベントの予約をしにいく。
当日、ギリギリの到着になるかもしれず、
手続きなど、済ませておきたかったからだ。
なんつって、当日は棚を見る余裕がなさそうだから、
今日、見てしまおうという魂胆。けれども、
やはり、噂に聞いて気になっていた本が、
あちらこちらに並んでいて、参った。
配架するKさんはこちらに気づかず、
まぁ、今日はいいかな、と思ったら、
会計中に見つかってしまって、
そのあと少しお話する。


前回は初めて、Kさんに会えない訪問となったが、
少しでもことばを交わせば、やはり刺激をもらえる。
今日、お話できてよかったな、と思う。
イベントも、楽しみだ。



気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
『これからの本屋』(書肆汽水域)
山下賢二『ガケ書房の頃』(夏葉社)
片岡義男コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』(光文社)
ザック・エブラヒム、ジェフ・ジャイルズ、佐久間裕美子『テロリストの息子 (TEDブックス)』(朝日出版社
ピコ・アイヤー、管梓『平静の技法 (TEDブックス)』(朝日出版社
若杉実『東京レコ屋ヒストリー』(シンコーミュージック
100%ORANGESUNAO SUNAO 4』(平凡社
黒田一樹『すごいぞ! 私鉄王国・関西』(140B)
バッジュ・シャーム、ドゥルガー・バーイー、ラーム・シン・ウルヴェーティ、青木恵都『夜の木』(タムラ堂)
エラ・フランシス・サンダース、前田まゆみ『翻訳できない世界のことば』(創元社
藤井光『ターミナルから荒れ地へ - 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学』(中央公論新社


『これからの本屋』は、いつか、たられば書店で、
ガケ書房の頃』は、明日ホホホ座で買う。
『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』
とうとう実物を触った。なぜかずっと会えなかった本。


読了。
本田『ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)』(KADOKAWA/メディアファクトリー


「いつでも辞められる」の気持ち、分かる。
いつだったか、そういう気持ちで働いてたことあった。
いつのまにか、通り過ぎたようだ。