『洋子さんの本棚』、いい本だな

洋子さんの本棚


ケータイの電池の減りが早くなってきた。
文字の打ち込みやすさやら天邪鬼やらで、
ずっとガラケーで通してきているのだが、
機種変の際のデータ移行などがいつも、
憂鬱。センチメンタル君なので、
メールは全部取っておきたいの。


でも、過去ケータイのメールは、
結局、見れないまま放置してある。
どうすっかな。電池パックの交換だけでも、
すっきり回復するのかな、この充電ストレス。


車中のとも。
小川洋子平松洋子洋子さんの本棚』(集英社


口絵の、背表紙を写した写真、好き。
一冊ごとの紹介リストで正面の書影を載せず、先にまとめて背表紙を見せるのが、
古書を含む思い出の本を紹介するのに、なんともいい感じ。二冊傾いてるのもいい。
『トムは真夜中の庭で』の帯の破れかたも、「あるある!」ですな。


で、洋子さんたちの年齢を確認しようと後ろの方をぱらぱらしてたら、
あれ、なんか、違う色の文字で印刷されてるではないか・・・!!
そうして、装丁は・・・、な、名久井直子サンッ!


ぎゃっ!
・・・ギャーッ!


『野蛮な読書』*1の話も出てきた。
書きながら思い出すということについての話や、「行き先が不明の書き方」の話とか、
興味深い。『野蛮な読書』が面白かった人、23ページ前後をぱら読みしたらいいかも。


第一章を読み終わり、「この本はとても良い」という気持ち、しみじみと。
章末の「&」というおまけ(?)も、実に良かった。二人の話を聞きながら、
自分の娘が話しているを草葉の蔭から聞いているような錯覚におそわれる。
娘ができてから、世の女性に対して「この人が娘だったら」という想像が働くようになり、
少しだけ世界に対してやさしくなれたような気もするのだが、これも錯覚かしら。


気になる新刊。
斎藤環猫はなぜ二次元に対抗できる唯一の三次元なのか』(青土社