読むれもん

れもん、よむもん!


ゆうべは珍しくテレビなぞ見てしまい、
なんともはやな気分で駅までの小走り。
TLにて、首相のTV出演への感想が並ぶ様子に、
少し、気を緩めて、本をとりいだす。


車中のとも。
はるな檸檬れもん、よむもん!』(新潮社)


卑下することばが頻出しているけれども、
面白いと思う。まぁ、そういう「キャラ」なんだろうけども。
読書感想って難しくて、達者な文章で書かれていても、
案外、響いてこなかったり面白くなかったりするのだが、
れもん女史のマンガ、「あるわ…」って感じが連発でよい。
ことばだけを追うと確かに「稚拙な感想」にも思えるけど、
そこは、マンガの力、絵の力、いろんな「感じ」がひしめいている。


れもん女史は「記憶力がない」と言っていて、
実際にもそうなのかもしれないが、そういう人が、
ときにもう一度読み直したりしながら子どもの頃に読んだ本のことを語る、
それを聞く、読むって、なかなかに素敵なシチュエーションだよ。


それにしても、この本、ツイッターやネットで目にすることがなかった。
いや、あったのかもしれないが、スルーしてしまっていた。昨日、
スタンダードブックストア@心斎橋で多面陳されてなかったら、
いつ出会えていたか。…書店店頭、あなどれないな。


と、読者脳から半歩だけ、書店員脳に足を踏み出して、いざ出勤。
ぴよぴよというメッセージ入りの箱で送っていただいたPOPとともに、
『街場の戦争論*1を新刊台へと移動する。ゆうべのTVで首相の話を聞いて、
少しでも、戦争への不安を抱いてくれたひとがいたら、嬉しいのだけれど。


気になる新刊。
剣道人 (COSMIC MOOK)』(コスミック出版)


明日の奥さん襲来に備えて遅くまで働いたあたしを、
なぐさめてくれたのは、やはりれもん女史でした。
本の話ができるともだち、いいなー。


読了。
はるな檸檬れもん、よむもん!』(新潮社)


最後のほうは、マジメな感じになってきて、
ことばの割合が増えてちょっとしんどかったけど、
いや、これ、とてもステキな本でしたよ。
いつかの第2巻を期待してます、ええ。