まだまだ知らないすてきな本は

ビッグコミックスピリッツ 2016年 12/12 号 [雑誌]


送品表をチェック。はい、幼年10誌プラス1。
チェックのあとにTLに流れる日も多いが、
今朝はすっと、文庫に手が伸びる。


車中のとも。
山村修増補 遅読のすすめ (ちくま文庫)』(筑摩書房


「単行本版あとがき」から「引用した本」とたどって、
「第二部 本が好きになる本の話」へ。


第二部扉ウラ編集部付記(p.166)に「すべて本書初収録」とある。
「第二部の文章はすべて本書(が)初(めての)収録となる」くらいの意味かしら。


しかし、この本のこと、存在は知っていたはずだけれども、
ぜんぜん、前景に来たことがなかった。「ゆっくり読む」の企画のころにも、
誰かが推薦していた記憶はない。単行本も手に取ってみたい。文庫の第一部だけで一冊、
というのは、すごくこぶりな本になっているのだろうか。単行本ではもっと量が多かったのか。
分量が少なくて一冊、というのは、けれど、魅力が少なくなっているというのではなく、
よく煮詰まって味わい深く、ゆっくり読むのに適した本になっていることもある。
まだまだ知らないすてきな本は、たくさんぼくを待っているのだろうな、
と心強い気持ちになって、足取りも軽く電車を乗り換える。


第二部、引きつづき、「本が好きになる本のエッセイ」かと思いきや、
書評が並んでいた。書評を読むのは得意でないのだが、と思いながら読んでいくと、
どうしてどうして、これが面白い。そういえば、狐の書評の本も、買ったままのがある。
これは嬉しいよみがえりだ。ヘルマン・ヘッセ『雲』*1、気になる。

誰も知らなかったヘッセ。とりわけ雲の魅惑を何十年にもわたって語りつづけるヘッセを示した本書は、おそらくミヒェルスの仕事のなかでも傑作といってよい出来映えだろう。(p.175)


TLで、「ビッグコミックスピリッツ」で、
のん&ピース又吉直樹の表紙&巻頭グラビア「文学特集」があることを知る。
そういえば、「火花」が漫画化して連載するとか言っていたっけ。


気になる新刊。
OZ plus(オズプラス) 2017年 01 月号 [雑誌]』(スターツ出版


休憩中、Kさんから着信。イベント延期の知らせ。
残念だ。Sさんの回復を祈る。


購入。
ビッグコミックスピリッツ 2016年 12/12 号 [雑誌]』(小学館
母の友 2016年12月号 特集「日常が異世界に? ことばをあそぶ」』(福音館書店
サンキュータツオ学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方 (角川文庫)』(KADOKAWA / 角川学芸出版


娘が保育園で使うタオルなどを買って帰るついでに、
文房具コーナーも覗く。また知らないボールペンのシリーズが出ていて、
ブルーブラックがあったので買ってしまった。替え芯まで買ってしまった。
完全に、片岡義男の影響を受けている。*2


車中のとも。
ビッグコミックスピリッツ 2016年 12/12 号 [雑誌]』(小学館


巻頭グラビアに又吉直樹×のん。引用されているのは、
梶井基次郎檸檬」、谷崎潤一郎痴人の愛」、太宰治「待つ」。
又吉原作の「火花」を武富健治が漫画化、連載開始。
武富健治は、『鈴木先生』の。


電車の中でコミック誌を読むのとか、めったにないので、
エロっぽいマンガが出てくるとどうしていいかわからなくなる。

*1:ヘルマン・ヘッセ、フォルカー・ミヒュルス、倉田勇治『ヘルマン・ヘッセ『雲』』(朝日出版社

*2:片岡義男万年筆インク紙』(晶文社