惜しみなく読め

れもん、よむもん! (新潮文庫)


飲み会明け。
なんとか目覚めて、水やりもやって、
6時過ぎの電車に乗りこんだ。送品表チェックしたけど、
ケータイも本も手に取ることなく、眠って鶴橋へと流れつく。


乗り換えた後は少し頭もはっきりしてきて、
鞄から本を取り出す。


車中のとも。
宇田智子『市場のことば、本の声』(晶文社


「言葉のはぎれ」、すごく良かった。

引用でも立ち読みでも、読んだ人にはいつでもいくらでも与えてくれる、言葉の気前のよさ。似合わないとも高いとも言わずに、誰にでも惜しみなくさし出されている。さびしいときもお金のないときも、本を開けばなにかを受け取れる。(p.156)


開店前、今日買おうと思っていた文庫の姿を確認しようと思ったら、
なくなっていた。後でデータを見ると、昨日売れてしまったようだ。
今日発売の新潮文庫と一緒に買うつもりだったのに当てがはずれた。
仕方なく、職場では何も買わずに、おとなしく退勤する。


綾女さんがツイッターで、毎日新聞の書評欄のことを言っていたので*1
啓林堂さんに読みにいく。店内奥の階段わきに、書評ページが掲示してあるのだ。
階段に足を上下に開くように立ちながら読むのは少し態勢が苦しく、
あまり頭に入ってこないが、なるほど、読み応えがある感じ。
これは新聞を買っておくのだった。昨日、守山へ行くとき、
コンビニで毎日新聞を買おうか、迷ったのだった。


新聞書評に気になるものがあるときに、ひとつくらいだと、
買わないことを選ぶことが多い。ツイッターなどで検索して、
他にもうひとつふたつ読みたい書評がないと買わないのだ。
でも、あれね、実際食べてみないとその料理の味はわからないわけで、
気になったメニューは注文してみる、気になった書評が載る新聞は買ってみる。



購入。啓林堂書店奈良店。
井伏鱒二太宰治』(中央公論新社*2
NO BOOK NO LIFE -Editor's Selection- 編集者22人が本気で選んだ166冊の本』(雷鳥社
築山節『脳を守る、たった1つの習慣―感情・体調をコントロールする (NHK出版新書 557)』(NHK出版)


気になる新刊。
柴田元幸ケンブリッジ・サーカス (新潮文庫)』(新潮社)
堀江敏幸その姿の消し方 (新潮文庫)』(新潮社)
城戸久枝『あの戦争から遠く離れて: 私につながる歴史をたどる旅 (新潮文庫)』(新潮社)
はるな檸檬れもん、よむもん! (新潮文庫)』(新潮社)
齋藤孝思考を鍛えるメモ力 (ちくま新書)』(筑摩書房
又吉直樹、堀本裕樹『芸人と俳人 (集英社文庫)』(集英社


『れもん、よむもん!』は単行本で読んでいるし、
まぁ、文庫は買わなくてもいいか、と思いつつ手に取ると、
ついついパラパラと読みまくってしまう。そして解説は、
山田詠美。そのことの「凄さ」については、
本文読みなおすまで思い至らなかった。
店頭で泣きそうになりました。
はるなさん、良かったスね!


帰宅してから、米を炊く。
炊いてる間にシャワーを浴びる。
浴びてきてから、夜のベーコンエッグ。
朝飯みたいと言われようと、これでいいのだ。