泣けないオトナのための

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 (文春文庫)


昨日のインフルエンザのあとが、
かすかに痛い。それにしても、昨日の兄弟、
弟のほうの号泣はすさまじかったなぁ。
ああいうの聞いてると、痛いのかも、
って不安になってきちゃうよなぁ。


オトナが号泣したら、さぞかし面白いだろうな、
と想像しながらも、全く泣けなかった。先生は、
「痛くなかったですか?」と聞いた。なぜ訊ねる?


車中のとも。
村上春樹夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』(文藝春秋

カフカのエピソードでひとつすごくいいのがあるんです。ベルリン時代の出来事なんですが、カフカが恋人と一緒に散歩していると、公園で小さな女の子が泣いてる。どうしたのか訊くと、人形が無くなっちゃったという。それでカフカはその子のために人形からの手紙を書いてやるわけです。本物の手紙のふりをして。(p.135)


手紙を書けるカフカもいいな、と思うけど、
人形のために泣ける女の子もいいな。


注射ではなく、人形のためならば、
オトナも泣いていいですか?