見た目が10割ではないけれど

ジャージの二人 (集英社文庫)


以前に実家に寄ったときに段ボールに積めておいた本を、
父親に車で持ってきてもらった、この週末に、千葉から奈良まで。


と、いうわけで、今日は父と息子の物語を読もう。


車中のとも。
長嶋有ジャージの二人 (集英社文庫)』(集英社


ちなみに僕が持っている文庫の装画は、
nakaban というクレジットが入っている。
今、はまぞうで出るのは、安野モヨコのやつ。
僕は、断然、持ってる奴のほうが好きだ。


長嶋有の本は、装丁がどうしても嫌で、
買えないものが何冊もある。残念でならない。
ブックオフで105円だと、「ま、しょうがないか」と、
買うに至る。ほんと、申し訳ないです、長嶋さん。


この、『ジャージの二人』の、nakabanバージョンは、
奇跡的に(それは言いすぎだ)僕も好きになれた外見。


中身?中身は、それはそれは、心地よい小説です。
とても好きです。

「ここではお湯は静かに沸くんだ」父も静かにいった。早く沸くのは標高が高いからだろう。(p.34)