ユーモア決戦は金曜日

関西赤貧古本道 (新潮新書)


ゆうべ、オカタケ師匠のブログで、
蟲文庫田中美穂さんのトークイベントのことが紹介されていた。
ところはガケ書房、お相手は山本善行さん。
http://d.hatena.ne.jp/okatake/20120204


以前にもどこかでその情報を得ていたような気もするが、
そのときは、「ま、仕事だし、無理だね、悲しいから、
あんまし考えないでおこう」とほっといたのだが、
オカタケ師匠のつないでくれたリンクで確認したら、
なんと、終業後ぎりぎり間に合ってしまいそうだ。


今日、昼休みに電話して、
予約してしまいました。
ああ、楽しみだ。


ということで、今日のお供は、
善行さんのこの一冊。


読了。
山本善行関西赤貧古本道 (新潮新書)』(新潮社)


一気に読み終えてしまった!
善行さんの文章は、とてもユーモラスで面白い。

 東京駅に着いたときは、ビールの酔いも手伝って、おれは新幹線「のぞみ」の指定席で関西の古本買いの代表として東京にやって来たのだ、という感じで、多少気持ちが大きくなっている。ところが、中央線に乗り換え、古本屋が近付くにつれて、徐々に軌道修正される。こころの変化が、自分でもおもしろい。このときも、気がつけば、荻窪ささま書店の店頭、百円均一の棚にへばりついていた。ああ、関西の古本買いの代表がささま書店の百円均一から離れられなくなってしまった。
 何という見事な棚。量も質も申し分ない。うっとりしてしまった。座り込んで一冊の本をずっと読んでいる人もいる。百円の本をこの場で読み終えようというのか。(p.157-158)


善行さんと、田中さんとのトーク
想像しただけで、にやけてくる。
ゲラが発動してしまったら、どうしよう。
死んでしまうかもしれない。遺言を残しておかねば。


古本好きを面白おかしく誇張してるように読めて、しかし、
いやたぶん実際にそういう人物なんだろう、と思わされる、
なんとも愛すべき古本中毒者、そのくせ他の人の妙な部分には、
時に自分のことは棚にあげて鋭く突っ込みを入れている。
それがまた、妙に可笑しい。