師匠、ときどき超刊号

読書の腕前 (光文社新書)


今日も早起き。昨日よりもうまく家を出て、
いい感じに早い電車に乗ることができた。
四色ボールペンを店に置いてきてしまったので、
単色で、送品表に挑む。


NHK、キューティー&ビーズアップなどの女性誌
そして、超刊号9誌。あたしがこんなにも早く家を出たのは、
マガフェスのせいなんだ。電車の中で、朝日を発見した。


車中のとも。
岡崎武志読書の腕前 (光文社新書)』(光文社)


庄野潤三夕べの雲」とのことについて。
しみる。「読書の水準器」って、いいなぁ。
新書の終盤にきてこれだけしみる文章が配置されてるって、
とてもうれしいこと。新書って、まえがきと目次が一番面白いこと、
けっこう多い。


『読書の腕前』全七章のうち、第六章の「国語の教科書は文学のアンソロジー」、
とても素晴らしい。読むこと、書くことを通じて少年時代を生き延びたオカタケ師匠の、
すがすがしい青春記。心温まる先生との交流も、読んでいて、嬉しくなる。


そうそう、そんな高校時代の回想に突如、見覚えのある名前が登場する。
その名は、「山本善行」!!(p.252)


「在学中、彼と本の話をしたことはなかった。」というところがよい。

高校一年のとき同じクラスだった山本善行という男と、卒業後につきあうようになり、古本を巡る、濃厚なライバル関係を結ぶことになるのだが、在学中、彼と本の話をしたことはなかった。(p.252)


オカタケ師匠の本に没頭しているうちに、
駅に着いた。泣く泣く本を鞄にしまって、
いざ、超刊号退治。(退治て)


思いがけない「バッグインサイズ」で統一された9誌の置き場に、
右往左往。だいぶ早く出勤したのに、あっという間にいつもの時間。
9誌まとめて平台に並べたけど、「超刊号」というくくりでなくても売れそうな3誌は、
別の場所にも面陳しておいた。月曜には追い出されるかもしれないが、
それぞれの場所で、おおいに自己主張してくれたまへ!


読了。
岡崎武志読書の腕前 (光文社新書)』(光文社)


これを書きながら、気づくと読み進んでいて、
そして読み終えていた。「本の本」の話も、よい。
師匠、「本の本の本」を、ぜひとも書いてください。


ああ、師匠と、お会いしたいなぁ。
茶店で、ふたりきりで、なんか、
もそもそと話し込んでみたいなぁ。