ひとつの夜、ふたつの気持ち、みっつの約束
ゆうべの風呂読み。
吉本ばなな『白河夜船 (福武文庫)』(福武書店)
何度か、誰かの借りて読んだはずだけど、
けっこう忘れていた。本からのにおいにきづかず、
「なんかにおいがする!」と嗅ぎまくっていたら、
鼻からお湯を吸い込んでしまった。
表題作を読み終えた。
風呂で読むと、体力つかうね。
夜が好きだ。好きでたまらない。夜の中では何もかもが可能になるように思えて、私はちっとも眠くならない。(p.12)
一方でこちらの夜。
荒川洋治『夜のある町で』(みすず書房)
ぱらぱらひろい読みしたら、「それからの顔」という文章がよかった。
話をしていた二人が別れたあと、そのあとの顔に注目したいという。
電車のなかで、二人が語らっている。そのうちの一人が、どこかの駅に降りていく。残された人の表情を見ると、みじかい間ではあれ、人が人とふれあった痕跡が、その顔に残っている。それは、消えていくものであるが、すぐに消えるわけではない。ろうそくの焔のようにしばらくの間、目もと、口もとをうろついている。(p.37)
車中のとも。
小野博『ライン・オン・ジ・アース』(エディマン)
ひとつひとつの話は短くて車中のともにふさわしい。
そして、それぞれに心揺さぶられるから、
本を閉じて車窓に目をやることもできる。
ぼくは彼らの音楽と踊りを通じて、ジプシーの強い血の存在を実感させられた。移動しつづけることを選んだ彼らの血に、ぼくの中の何かが確実に反応して、そして変化したのがわかった。実際その音楽を聴いてから数年、ぼくは一カ所に定住できなくなった。常に移動しつづけることが心を安定させた。次に行く場所はきっと自分にとって最高の場所ではないかと思いつづけるころが最高の喜びになったのだ。(p.37)
今日は、広尾から新宿まで歩きました。
青山ブックセンター六本木店はもちろんのこと、
外苑東通りなんかをぶらぶらしていたら、
運よくBOOK246にたどり着けました。
3回目くらいだろうか。
今までで一番楽しめました。
旅に出たい気持ちがあったからかな。
本は買わなかったけれども。
気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
『東京人 2008年 07月号 [雑誌]』(都市出版)
戸川昌士『古本パンチ』(東京キララ社)
森毅『もうろくの詩』(青土社)
都築響一、アルフレッド・バーンバウム『イメクラ:Image Club (アスペクトライトボックス・シリーズ)』(アスペクト)
都築響一『刑務所良品―Made in PRISON (アスペクトライトボックス・シリーズ)』(アスペクト)
長田弘『読むことは旅をすること―私の20世紀読書紀行』(平凡社)
酒井順子『ほのエロ記』(角川グループパブリッシング)
ゼラチンシルバーセッション実行委員会『GELATIN SILVER SESSION―21世紀の銀塩写真』(誠文堂新光社)
町田康『正直じゃいけん (ハルキ文庫)』(角川春樹事務所)
須田泰成『笑論─ニッポンお笑い進化論』(バジリコ)
北川達夫、平田オリザ『ニッポンには対話がない―学びとコミュニケーションの再生』(三省堂)
旅音『中南米スイッチ』(新紀元社)
石田千『しろい虹』(ベストセラーズ)
『東京人』特集は「副都心線、開通!」
『21世紀の銀塩写真』フィルムで撮った写真を、
本人が現像したバージョンと違う人が現像したバージョンを並べたり。
小林紀晴とか蜷川実花とか。銀塩のパワーというか、存在感を、
それを大切にしている人たちの熱量で思い知らされたような。
って、ぱらぱら読んだだけで言うのもおこがましいですな。
購入。
新井敏記、猪野辰『SWITCH vol.26 No.6(スイッチ2008年6月号)特集:深津絵里[女優の佇まい]』(スイッチパブリッシング)
知人からメール。
角田光代サイン会が三省堂書店神保町本店で6月28日(土)に。
今は土曜日が休みだから、ついに何年か越しのご対面が叶うのか。*1
TSUTAYAに寄って、ファーストガンダムのパッケージの、
裏のあらすじを全部読み干す。見たいぞ!
でも、借りたのは違うの。映画。