置き忘れて、気づく

考える人 2016年 05 月号


早く起きて早く出勤して、
たまった仕事を片付けよう、
という野望はまたしても、
甘くて暖かい怠惰な布団に、
くるまれて崩れ落ちた。

 
今日は、雨だ。


車中のとも。
新潮社編『私の本棚 (新潮文庫)』(新潮社)


都築響一から、中野翠小泉武夫内田樹
金子國義池上彰田部井淳子と読み継ぐ。


タベイさんの「読書のベースキャンプ」、良かった。

持ってきた本を出先ですべて読み終えてしまったときは、すぐに書店に入って本を買う。ザックの中にまだ読んでいない本があると安心するのだ。(p.173)


いつも通りの時間に出勤したが、
雑誌の入荷、少なかったのでいろいろとはかどる、
はずだったのだが、そうでもない。あっという間に、
休憩時間。果たして、時間とはどういう生き物なのか。


気になる新刊。
考える人 2016年 05 月号』(新潮社)


特集は「12人の、『考える人』たち。」
表紙に、最果タヒ、鷲尾清一、都築響一、近藤雄生の名前。


購入。
内田樹街場の文体論 (文春文庫)』(文藝春秋
COYOTE No.58 安西水丸 おもしろ美術1年生』(スイッチパブリッシング)


天気予報で再三注意されていた傘の置き忘れ、
まんまと職場に置いてきたけれど、ちくま文庫解説傑作集の応募はがきは、
無事に投函できた。鶴橋まで戻ってきて、ふと、
今日買った本が無いことに気づいた。
どこに置き忘れたのだ。


車中のとも。
新潮社編『私の本棚 (新潮文庫)』(新潮社)


祖父江慎ピノッキオの本棚」、
めちゃくちゃ面白い。鹿島茂の書斎スタジオアイデアも、
感服。磯田道史の「和本が落ちてきて」も、良かった。
時空をあちこちに飛び交いつつ軸がぶれない、
高速回転するコマのような文章。


あとわずかで読み終える、というところで近鉄奈良に。
読み干して帰りたい気持ちもあったが、職場に、
買ってきた本が待っているかと思うとこの本を、
そのまま明日も連れて行くべきだろうな。


なんか、損した気分。明日用の本を選ぶ機会を奪われた気分。
そう考えてみて、俺は持参本を選ぶのが、好きなんだな、と気づく。
本を読むのも、本を買うのも好きだけど、明日、もしくはこれから、
持ってでかけるための本を選ぶ、というのが好き。


これは、ちょっとした発見だ。


帰宅すると、うちの赤ちゃんが、
わりとしっかりおしりをあげたハイハイをしていた。