にしおぎ盛りだくさん

tori8102006-08-27

気になる新刊。
清水義範ああ知らなんだこんな世界史』(毎日新聞社


西荻窪
いつもの通り、ハートランドから。
見慣れないポスターが貼ってある。
「ramblin Books 杉並北尾堂」なんでしょう。
北尾トロさんが棚ジャックしてるのかな。


店に入ると、いい匂いが!レストランか?
奥のほうの席が増えている気がする、なんだろう。
外には「ramblin Books」についての説明はなかった。
よくわからないままに、とりあえず本を見よう。


店に入って左側の棚は、かなりの本が面陳されているが、
よくみると、面陳を後ろで支えているのは平積み本。
よく見たければ面陳本をどかして、一山取り出さなくてはならない、
こしゃくな〜。取り出さねえぜ、ちくしょう。


店内に、「ランブリン・ブックス2006」の説明チラシを発見。
ようやく、何が起こっているのかが判明、一安心。11日間貸切ブックカフェ。
どこかで見たことある人が厨房で活躍していると思ったら、
一部屋古本市でご一緒したNEGIさんじゃないですか!id:foxsya



ふと『東京人』が目に入る。
もはや読みたい『東京人』はあらかた買ってしまったよ、
とおもいつつページをめくれば、クローズアップ現代の国谷祐子キャスター。
「THE夜もヒッパレ」、「DAISUKI!」ってちょっち古くないですか。
表紙を見れば、1997年6月号!十年前じゃないですか!


泉麻人、「ドラマの中の東京」、久世光彦インタビュー、
大竹昭子:文、ホンマタカシ:写真の「光が丘パークタウン」など、
読みどころ満載。とりあえず、購入。テーブルは空いてないので、
食事はあきらめましょう。


お次は、音羽館
やられました、外の均一棚の上、輝く揃い売りのセット。
「新・ちくま文学の森」が15冊(全16巻のうち13巻欠)で、
3000円。一冊200円?はやる心を抑えて、店内へ。
頭の片隅に、文学の森。


気になる本がたくさんあるよー。
新刊で出たときに気になって忘れてた本とかね。
河口俊彦大山康晴の晩節 (新潮文庫)』(新潮文庫
五百沢智也『山を歩き山を画く (講談社現代新書)』(講談社現代新書
三浦展「自由な時代」の「不安な自分」―消費社会の脱神話化』(晶文社
吉見俊哉リアリティ・トランジット―情報消費社会の現在』(紀伊國屋書店
竹信悦夫ワンコイン悦楽堂』(情報出版センター出版局)


けれども買ったのはこの一冊。
開高健:編『弔辞大全〈1〉友よ、さらば (新潮文庫)』(新潮文庫
店の外で話し声がするたびに、「新・ちくま文学の森」が買われる!
と肝を冷やした。肝を冷やしながら、空腹について考える。
やっぱり、ハートランドでなにか食べよう!


道を歩きながら、つれに「新・ちくま文学の森」について、
買うべきか否かメールで聞く。ハートランドを覗く。
席はまだ空いていない。そのまま花鳥風月まで行ってしまう。
そういえばすごく久しぶりだ。けっこう好きだったのに。
思うに蛍光灯の白々しい明るさが、なんとなく、
面白い本がなさそうな印象を抱かせるのだろう。


つれとメールのやり取りをしながら、「新・ちくま文学の森」について、
ハートランドの席について、目の前の文庫に欲しいのはないか、
ぼくの思いはあちらこちらにとびかった。
結局、一冊買うことにする。
星新一きまぐれ体験紀行 (講談社文庫 ほ 1-9)』(講談社文庫)
ショートショートでなければ、まだ読んでいない文章もあるのだな。
星新一は、小学校から中学にかけて読みまくったからなあ、
懐かしい。


ハートランドのとびらを再び開ける、もう時間もない、
まっしぐらにNEGIさんに声をかける。「食事いいですか?」
いまいち伝わらない。あたふたと、飯が食いたいことを口にする。
「順番で、少しお待ちいただきます」オーケー、オーケー。
さっきまで外人ふたりづれが座っていた席につく。
買ったばかりの『弔辞大全〈1〉友よ、さらば (新潮文庫)』を読む。


しばらくして、羊肉のキーマカレーが出てくる。
「かなり辛いので水はたっぷりです」とでかいコップで水が出る。
嬉しい。辛いのは苦手なのだが、羊肉ってのに惹かれてつい。
NEGIさんに、「辛いの平気ですか?」とにこやかに聞かれる。
「いやー、あんまり」といいつつも、気合を入れてカレーにとりくむ。
辛い!うまい!


腹いっぱいになったところでタイムアップ、つれを迎えに三鷹へ。
直接「新・ちくま文学の森」について意見を聞く。
というかもはや、買えと言ってほしかったのだろう、今思うに。
再び西荻窪音羽館へ来てしまう。散々迷う。
迷っている間に、つれは本を買っている。
よく見ると値札のシールの下に4000円らしき文字が。
値下げ!?


「買おう」今日はやめておこう的なことを言われてしばらくして、
僕は言った。相談しておきながら、どういうつもりなんだ!
やっぱし買いたかっただけじゃねえか!めんどくせい野郎め。
レジに持っていくと、(おそらく)店長が甲高い声で、
「それ、チョーお買い得ですよ!」と言った。
聞けば昨日値下げしたばかりだという。よかった・・・。


「新・ちくま文学の森」15冊は、めちゃくちゃ重かった。
まだビニールもはずしてない。


おしまい!