読んでいない本について熱心に語る試み

朝から、携帯電話の調子が悪い。
単純に充電器との接触不良と思いたい。
とりあえず、奥村さんに一報を入れて、
今夜のイベントに間に合うように、
確実な退勤を誓って電源を切る。

６時前の準急に乗る。
もう１本早いのに乗りたかったぐらいだが、
それだと５時半くらいになる。ちょっと無理だった。
軽く送品表チェックしてから、ノートを広げて、
今日の予習。ちゃんと説明できるだろうか。

早出の成果はそれほどでもなかったが、
なんとか間に合う時間に職場を後にする。
持ってきた傘も忘れずに外へ出ると、
晴れ間すら見えてホッとする。

携帯電話の電源を入れて、今一度、
1003 までの乗換えを確認し、念のために、
ノートに電車の時間などをメモしておく。

奥村さんからのＤＭで、参加者が７名になったことを知る。
なんというラストスパート！明るい気持ちで電車を乗り継ぐ。
車窓からの川の眺めにさらなる幸せを摂取しながら、
電池不足でＴＬにその喜びを放流できないのが、
ちょっと物足りない。あぁ、ツイ中。

18時過ぎに1003に到着。
すでにイベント参加者だろうか、
男性ひとりが店内にいらっしゃった。
向こうから話しかけてらして、なんと、
みつばち古書部の方であった。

奥村さんへの挨拶もできないままに、
いろいろとお話をさせていただく。
思いがけず、みつばちからの、
「利息」をいただいた気分。

ようやく奥村さんにご挨拶するも、
今日の最終打ち合わせをするでもなく、
次々と集まってくる参加者の方にくるくるしていると、
あっという間に開始時間が過ぎていた。

＜読んでいない本について熱心に語る試み＞

持参していただいた未読本と、1003の棚から選んだ未読本と、
各自２冊をご紹介。結局、定員８名満席で、ぼくを含めて、
９名、18冊の本が紹介されました。エピソードも様々で、
たいへん、熱気のあふれる会となりました。多謝！

今日、紹介された持参本。
外山滋比古『「読み」の整理学 (ちくま文庫)』（筑摩書房）
古川日出男『サマーバケーションEP』（文藝春秋）
『更級日記現代語訳付き (角川ソフィア文庫)』（角川書店）
円地文子『食卓のない家 (新潮文庫)』（新潮社）
中上健次『岬 (文春文庫な 4-1)』（文藝春秋）
釈徹宗『お世話され上手 (22世紀を生きる)』（ミシマ社）
トール・ヘイエルダール、水口志計夫『コン・ティキ号探検記（ちくま文庫）』（筑摩書房）
松崎太『ベッカライ・ビオブロートのパン』（柴田書店）

今日紹介された1003本。
J・モーティマー・アドラー、V・チャールズ・ドーレン、外山滋比古、槇未知子『本を読む本 (講談社学術文庫)』（講談社）
アフロ、ピーピーエス通信社『世界の夢の集合住宅』（パイインターナショナル）
森見登美彦『有頂天家族』（幻冬舎）
金子敦、金子泰子『イラン・ペルシア日記』（Blood Tube Inc.）
ジェームズ・ボールドウィン、佐藤秀樹『アメリカの息子のノート』（せりか書房）
田山花袋『日本一周（前編）』（博文館）
森本アリ『旧グッゲンハイム邸物語未来に生きる建築と、小さな町の豊かな暮らし』（ぴあ）
磯達雄、宮沢洋『昭和モダン建築巡礼　西日本編』（日経ＢＰ社）

今夜の「読んでいない本について熱心に語る試み」、大変楽しく終了しました。写真はお家から持ってきたいただいた未読本と当店の棚から選ばれた読みたい本。不思議な熱の発生した一夜でした。ご参加の皆さん、ありがとうございました。 https://t.co/4yRMuq8t7y pic.twitter.com/bsObcXwLJ0
— 1003 (@1003books) 2018年6月9日