読み終えた本と始まっていない今日

雲と鉛筆 (ちくまプリマー新書)


早い電車で出勤。
奥村さんへメールを送ったりしながら、
イベントの余韻を感じている。
けれども、もう、イベントは、
終わってしまった。


読んでいない本から、
読んでしまった本へ。


始まっていないイベントから、
終わってしまったイベントへ。


終わってしまったあとで、
始まっていなかったときのあの期待は、
どこへ行ってしまうのだろう。
そんなことを思いつつ、
始まっていない1日を、
歩みだす。


今日は過酷な勤務になることが予想されていたので、
あらかじめ昼休憩時にごほうび購書をすませておく。


購入。
吉田篤弘雲と鉛筆 (ちくまプリマー新書)』(筑摩書房
鴻巣友季子翻訳ってなんだろう? (ちくまプリマー新書)』(筑摩書房


ちょっといいな、と思っても、吉田篤弘なら買わない、
というスタンスだった。『神様のいる街』*1が出るまでは。
そうして、『神様のいる街』を読んでしまった今、
吉田篤弘は、簡単に無視できる名前ではなくなってしまった。


昼休みには、
TLを見ず、
恩師からのメールに、
返信をかちかちする。


N先生を思って嬉しい気持ちになると、
ひょっこり長谷川書店さんのことも浮かんでくる。
なんとなく、似たようなところがあるのかしら。
とにかく僕に対して、優しいというところかな。


なんとか目途がたったので、退勤。
もっと不安に胸を引き裂かれた状態を覚悟していたので、
案外、晴れ晴れとした気持ちでいるのが、嬉しい。
雨も降っていなかった。畳んだままの傘を、
忘れずに持って帰る。


TLで、ぞくぞくと入荷の知らせがあがっている。
宇田智子さんの新刊に、ぼくはどの本屋さんで会えるのかしら。

*1:吉田篤弘神様のいる街』(夏葉社)