未読者の集い、再び


起きぬけに『MdN』*1パラパラしたり、
出掛けにブックレットホン探したりして
遅刻しそうになってる。


車中のとも。
『ブックレットホン』(とほんの編集室)


今夜はついに、とほんさんでブクブク交換会。
気分を盛り上げようとサッと手にしたこいつが面白すぎて、
もう生駒の山を越えずに今から郡山に向かいたい。


文人と奈良」、正岡子規の「柿食えば」の句、
オダサク、そして小林秀雄。奈良に絡めて、文人へ。
変わって「話を訪ねた」では、現代作家の作品と、奈良。
知っていること(少々)、知らないこと(ほとんど)が、
見事に混ぜ込まれて、何とも言えない香ばしさを実現。


『kalas』の手前味噌書籍案内が味わい深い。
苦楽堂石井氏の、物流基地の小ネタも小憎らしい。
『もう一度 倫敦巴里』*2は、とほんさんで買おうと思ってた本。
そういや、忘れてたな。まだ在庫、ありましたか?


「記念日」をお題とした6人の「このテーマでこの一冊」の散らかり具合も、
素晴らしい。こんな本があったのか、という驚きや、このテーマをその切り口で!
という唸り声まで、読んでいて大忙しのコーナー。


K COFFEE さんも登場。ほんと、とほんさんとナイスコンビのこのお店。
末永く、見事な二人三脚を駆け抜けていって欲しい。


みんなのフルホンショッピング、タイトルのフォントがかわいらしい。
沖縄でのエピソードが良かった。短い文章で、いろいろな古本話。
こういう投稿コーナーって、好き。ジャンプ放送局とか、なんとかUトピアとか。


読了。
『ブックレットホン』(とほんの編集室)


いやぁ、美味しいブックレットでございました。
バックヤードに石の在庫を持つ書店にも、そろそろ顔を出したいなぁ。
電車の音の記述に、世田谷さんのライブの記憶がよみがえる。
「休日は本屋さんへ」、長谷川書店水無瀬駅前店。


鶴橋ホームでパンを食べながら、ブックレットホンに続々と出てきた知り合いたちの存在に、
心強いなぁと思う、本を読んだり本屋さんに出かけたりする幸せを知る仲間たち、
それを支える一端としての書店員でありたい。遅刻しないよう、駅から小走り。


雑誌を出したり、レジに入ったり、
お話会で絵本を読んだりしてから、
きっぱりと退勤。小走りで郡山へ。


車中のとも。
木村俊介『善き書店員』(ミシマ社)


ジュンク堂書店仙台ロフト店、佐藤純子さん(当時)。

本そのものを楽しんでほしいし、本を介してなにかをすることも楽しんでほしい。そのきっかけを棚で見せられたらいいな、と。(p.14)


とほんさんに着くと、すでに設営は終わっており、
本棚に囲まれた中央にテーブルと椅子。スナガワさんと話していると、
飲み物を買いに姿を消していたhmさんが登場。参加者の方も続々と集まってくる。
皆さん、それぞれにとほんさんの棚に見入っている。そうですよね、そうなりますよ。
そんな熱心な姿に圧倒されて、開始の時間までPOP描きのことを言い出せず、
18時半を回ってから遅い説明、そして静かに紹介文がふせん紙に描かれていく。


今回は冒頭、hmさんからブクブク交換会の説明もあって、
とてもわかりやすいスタートになって良かった。そのまま、前回1003での時と同じく、
じゃんけんにて先陣を切ることになったhmさんの、パワフルな買い置き未読本と、
とほんさんで買いたてホヤホヤの未読本という2冊がテーブルに投入された。


「分厚い本」、「薦められて買った本」、「(読んでないけど)面白いと思うのでぜひ!」、
ときおり現れる共通点にピクリと反応しながら、知ってる本・知らない本が続々と登場する勢いに、
ぐいぐいと引っ張られてあっという間に時間が過ぎていく。チェコ語だったか、
色付き印刷で石を紹介している洋書が差しだされたのには、場内騒然。すごい。
最後はスナガワさんの「熱が冷めるハナシ」という切り口で並べられた、
未読本三連冊の紹介で、すべての未読本がテーブルの上に揃った。


差し出したのは、椎名誠冒険にでよう (岩波ジュニア新書)』(岩波書店)、
石川直樹いま生きているという冒険 (よりみちパン!セ)』(理論社)。
いただいたのは、ジョーン・ディディオン、千本健一郎『ラテンアメリカの小さな国 (晶文社セレクション)』(晶文社)、
西加奈子この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫)』(筑摩書房)。


その後、そのまま店内にて懇親会となり、集まった皆さんのいろいろな話を聞いて盛り上がる。
ひとり、またひとりと、やや慌てた様子で帰っていくのを見送って、最後は男三人、
静かな郡山の夜は更けていった。家が近いって、ありがたいなと、
珍しく、ゆっくりと歩いて家路についた。近鉄郡山駅で、
Seventeen アイスを買うぐらいのハイテンションではあったが。


いやー、読んでいない本についての、静かで控えめな独特の推薦のことばは、
期待以上に面白いものでした。1003での交換会に続いて二度目の開催でしたが、
また新しい体験ができました。これは、この先、まだまだ楽しめるんじゃないかと期待。


お集まりの皆さま、スナガワさん、hmさん、ありがとうございました!
それぞれ受け取った誰かの未読本を、楽しみましょう!(読んだり飾ったり)

読んでない本があなたを誘ってる、強く優しく。でも、まだ読んでない。この幸福な未読の時間は、読み始めたり好奇心がよそを向くことですぐに燃え尽きてしまいます。そんなつかの間の「恋心」を誰かと交換しませんか。帯目次あとがきまでなら、未読を名乗ってよし。


<未読者の集い、未読本の交換会>


未読本のブクブク交換会@とほん
日時:6月17日18時半より。
場所:とほん*3
参加費700円(金魚ラムネ付)
定員:6人
企画:未読倶楽部