とり、雪の東京を去る

黙読の山


しだいに強まる雪の中、2歳児と遊びつつ、
鞄の中の本を読んでしまおうとたくらむ。


読了。
長嶋有いろんな気持ちが本当の気持ち (ちくま文庫)』(筑摩書房


「瘤取り考」、「言われたこと」良かった。
再読の機会を想像しながらも、母宅に置いていくことにする。
妻からのメールで新幹線に若干の遅れがあることを知り、
昼寝した2歳児を母に頼んで、早めに家路につく。
雪の中、小走りで駅まで急ぐ。大手町あたりで、
妻子と会えるかとも期待していたのだが、
わずかな違いで会えず。


生涯の別れになることなどが頭に浮かんだのは、
台湾海峡』の影響か。自由席きっぷで、
慣れない座席確保に緊張しながら、
ホームで座れる次の新幹線を待つ。


車中のとも。
荒川洋治黙読の山』(みすず書房


「力のかぎり」良かった。ガルシンの「信号」気になる。
『紅い花 他四篇』(岩波文庫*1収録。