旅の途中で出会った味方

ゆうべは洗濯も炊飯もできたが皿は洗えず。
最近、スピッツ『空の飛び方』が響く。今朝はタイツ履いた。
16分、パンは近鉄奈良で買った。サトウアヤコさんに返信。


サトウさんに聞きたいことという問いを自分にメール。
『問題解決大全』*1を『野蛮な読書』*2に持ちかえて、12月だ。


車中のとも。
平松洋子野蛮な読書 (集英社文庫)』(集英社


夏の映画の話のところを少しだけ。


システムの変更にも大きな混乱はなく、
ほぼ定時で退勤。待ち合わせの京橋紀伊國屋で、
見るともなしに棚の間を回遊し、メールにある、
サトウさんの特徴を復習しながら人々の様子をうかがう。


約束の時間になって、いよいよ不安になって、
『ATMの前におります』というメールを作っていたら、
サトウさんから声をかけていただいた。「はじめまして」


とほんさんでのイベント「本棚旅行」*3でその存在を知り、
その後、背景本の紹介*4にもお声がけいただいていたサトウアヤコさん。
お会いするのは初めてだったが、いろいろと聞きたいことが多く、
食事を口にするのももどかしいほどに、あれやこれや、
サトウさんのことをおたずねしてしまった。


ぼくが気になっていたのは、うまく言えないのだが、
自分と似たような「におい」のするサトウさんが、
どのような経緯で「本棚旅行」や「カードダイアローグ」にたどり着いたのか、
そこに、今ぼくが苦しんでいる、というほどでもないけれど、何かもやもやしていることを、
抜け出せるヒントが見いだせるんじゃないか、とかそういうことだったのだと思う。


食事を終えて、いったん、京橋紀伊國屋に戻る。
ふたりで、棚を見ながら、思いつくままに言葉を交わす。
読みたい本について話そうとしても、案外、読んだことのある本について言及してしまう。
もう一度、今度はサトウさんのカードを見せてもらったりしながら、喫茶店でお話をする。
来年、本棚旅行と未読本を掛け合わせたようなイベントをやりたいと思っていて、
それについてもいろいろヒントをいただいた。「手放すことでより読みたくなる」
という、未読本を差しだす「効果」についても面白がってもらえたようだ。
サトウさん自身のイベント前日の大事な時間を割いていただき、
ありがとうございました。


自分の片割れか、とでも思うようなヒトだった。
10年くらい前にも、そういうヒトがいたなぁ、と思い出した。
じゃ、世界でそのふたりだけか、と思ったら、そんなことはなかった。
毎年、本を贈り合う友人もまた、片割れのような存在だった。
抜け出せるヒントはけれど、見つからなかった。
ただ味方を増やした安心が、こころに灯った。


帰宅すると上の子は寝ていて、下のはうっすら起きている。
ぼくはまだ少し呆然としていた。

もうひとつ、またひとつと手紙を入れた瓶を投げ込む夜の大きさ


夜ふかしのとも。
夏目漱石それから (新潮文庫)』(新潮社)