読んだり借りたり読みたくなったり
子どもらを保育園に送り、洗濯物を干す。
水曜定休同士、いつも行けないごはんの間さんへ、
11時から突撃。たっぷりゆっくり栄養補給。
お金がないから、本屋さんへ行くのは、
危険だ。それならば久しぶりに、
図書館で行こう、という案は、
昨日から温めていた。
借りた。奈良県立図書情報館。
矢野誠一『さようなら昭和の名人名優たち 日経プレミアシリーズ』(日本経済新聞出版社)
山崎佳代子『ベオグラード日誌 (りぶるどるしおる)』(書肆山田)
温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)
本の学校『「本」をめぐる新たな見取図―本の学校・出版産業シンポジウム2016への提言(2015記録集)』(出版メディアパル)
『ベオグラード日誌』は、『言葉はこうして生き残った』*1で、
河野通和さんが紹介していて気になっていた本。
書店ではなかなか見つけられないだろうから、
いったん実物を手にしておいて、いつか、
また本屋さんでめぐりあえるように、
細胞に本の記憶を刻印する。
家の中のがかえって寒い。図書館から帰ってきて、
温かい飲み物をつくって本を読む。
休みのとも。『ブックレットホン』(とほんの編集室)
長田弘『読書からはじまる』*2から文章が引用されている。
茨木のり子の「倚りかからず」も、穂村弘も出てきた。
読むことを静かに励ましてくれる、いい冊子。
新しく知る本もさることながら、前に読んだ本が紹介されているのを読むと、
もう一度、本棚から探しだしたくなる。一気に読み干す。
一息ついて、さて、今日はまだ時間がある。
家にいるときは、通勤時の携帯本とは別のものを、
と思うのだけれど、読みさしのこれが目に入ったら、
つい手が伸びてしまった。そのまま、手をはなせなかった。
素晴らしかった。最後の2編、
「木村さん」と「誕生日の山」がしっかりとしたボリュームで読みごたえのある、
読んでいて気持ちのいい文章だった。収録された文章の順番はどうやって決めたのかしら。
この締め方はとても良かった。あぁ、ボクも山に行きたいなあ。
読み終えて、外はすっかり暗くなってしまっていた。
こうして、読んでいる間に日が暮れてしまうというのを、
小さい頃はよく経験したものだ。
*1:河野通和『言葉はこうして生き残った』(ミシマ社)