パイオニアの目は赤いか

スター・レッド (小学館文庫)


日曜日。家族全員揃っている。
洗濯したり、朝ごはんを食べたりしながら、
けれど父ちゃんは、この後、お仕事がありますの。
いつもと違う会場で投票、妻子と別れて駅へと向かう。


車中のとも。
長江貴士『書店員X - 「常識」に殺されない生き方 (中公新書ラクレ)』(中央公論新社

今その土壌はないかもしれない。しかし、あなたがその土壌を生み出すパイオニアになることはいつでもできるのだ。(p.86)


ふだん、家で子どもと見ているちびまる子を、
ひとり休憩室で見る不思議。遅番で入るとき、
休憩が16時のことが多いのだけれど、今日は18時で助かった。
なんというか、「夕飯」って感じじゃないですか。
いつもと同じ弁当買って食ってるけども。
サザエさんのエンディングイントロで、
席を立つ。さて、あともう少し。


退勤、雨はやんでいた。湿気がすごい。
乗換え案内を見ながら、鶴橋から特急乗るか迷う。
財布を確認したら持ち合わせ509円しかなくて、断念。
今朝、コンビニでもらったおつりの1円を落っことしてすぐ拾って、
『1円を笑うものは1円に泣く』って思ったのだけど、
笑おうが笑うまいが泣くときゃ泣くことを知った。


20分以上の待ち時間。ベンチを探すのもおっくうで、
西出口からふらふらと改札の外にさまよい出る、
あ、ブックオフが23時まで営業してる・・・。


文庫『スター・レッド』を発見、勢いづいて5冊をレジに。
540円。おーい!特急券より高いじゃねーか!所持金、509円だって!


叫び出しそうになるも平静を装ってポイント利用で切り抜けた。危ねぇ。
再びJRの構内を通って近鉄線ホームへ。危うく電車も逃すところだった。


TLさかのぼるBGMにスピッツを流す。前に読んだところまでさかのぼったので、
もうツイッターはよして本を読もうかと思ったけどスピッツを聞き続けたくて、
なんとなくガラケーをいじり続けている、所持金は61円です。


中吊りに、明日発売の『POPEYE』カレー特集号*1
都内と比べると少なく感じるけど、ときどき雑誌の車内広告を見かける。
見かけると嬉しい。マガハさんが多いのかな。『an・an』とか。


帰宅して、購入した本たちを部屋に放流するとき、
うっかり『スター・レッド』をパラリとしてしまう。
いけない、それは危ない・・・。


読了。
萩尾望都スター・レッド (小学館文庫)』(小学館文庫)


誰だよ、こんなヤバいの買ってきたやつ。前に読んだ時も、
うかつに読み始めてそのままやめられなかった気がする。
二度目の今日も、同じだ。恐ろしい本だ。


うっすら予感はあったけど、やっぱし読み切らされた。
そうして、パラパラと読み返してたら、もう一度読み干して、
ぐったり。なんだこれ。夜中の3時半ですけど。

「知り合ってまがないわ わたし十年も火星を恋してたのよ」
「さらに十年たてばわかるさ―――星」(p.404)


十年、読み続けたような虚脱感。
十年前を思い出せそうな感触も。