絶食明けに本を買いすぎる
健康診断のために朝食を抜いているのに、
子どもに食べさせている途中にうっかり、
ぱくっとやっておわっと口から出す。
あぶない、あぶない。
何日か前に、妻がやはり検診のための絶食を、
うっかり食べてしまったと聞いていたが、これだったか。
子どもに食べさせているときのうっかり、手強い。
とりあえず下の子を連れて保育園へ。
上の子は、妻に任せて保育園からそのまま、
駅へと向かう。いつもと違う行動はなんとなく、
ヒヤリとした感触を背中に覚えて振り返ったりしてしまう。
車中のとも。
田中美穂『わたしの小さな古本屋 (ちくま文庫)』(筑摩書房)
目次をゆっくりたどる。単行本の記憶がうっすらとよみがえる。
楽しみ、楽しみ。『冬の本』に載ってたであろう文章のタイトルも見つけた。
また読み方を忘れている。健康診断の前の絶食から、目を背けるように読む。
「無謀」という言葉をつくづく噛みしめました。(p.25)
若くて無謀な田中さん、いいなぁ。
「こころと背骨の文庫本」良かった。
小山清『落穂拾い』*1、棚に眠ったままだな。
そろそろ読める頃かな。
永井宏さん、出てきた。そういえばこの方も、
あちこちで窮地を救う神様のような登場の仕方をしてる印象。
ぱっと他の事例を思い出せないが。
「まだつぶれていません」
良かった。Oさんの奥さまの台詞も、いい。
蟲文庫を見失って泣きそうなOさん。
健康診断専門の施設で、懸念の血液検査も横になるやつで無事に突破、
するするとすべての検査を終えて建物を出る。
行きしに通ったときは開いてなかった珈琲屋が開いていたので、
暗い店内に足を踏み入れる。何年か前にも一度、健康診断の後に来た。
トーストセットを頼んで、再び、田中さんの文章に戻る。
友部正人の蔵書に、興奮。田中さんが先生からもらった、
「もっと続きが読みたいです」という言葉に震える。
ゆっくりコーヒーを飲んだら、心斎橋方面へ。
久しぶりに新鮮な気持ちでブックオフへと向かう。
坪内祐三の架空声援、「文庫本を狙え!」に励まされながら。
購入。ブックオフ大阪心斎橋店。
坪内祐三『新書百冊 (新潮新書)』(新潮社)
河野裕子、永田和宏『たとへば君 四十年の恋歌 (文春文庫)』(文藝春秋)
庄野潤三『プールサイド小景・静物 (新潮文庫)』(新潮社)
渡辺茂男『心に緑の種をまく―絵本のたのしみ (新潮文庫)』(新潮社)
水野学『アイデアの接着剤 (朝日文庫)』(朝日新聞出版)
山下清『ヨーロッパぶらりぶらり (ちくま文庫)』(筑摩書房)
小田嶋隆『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社)
ブックオフでやたらと買い込んでしまったときの、喜びと憂うつ。
購入。スタンダードブックストア@心斎橋。
岡本典子『花生活のたね 四季を愉しむ花と緑のある暮らし』(エクスナレッジ)
斉藤斎藤『渡辺のわたし 新装版』(港の人)
長嶋有『フキンシンちゃん (エデンコミックス)』(マッグガーデン)
また五千円近く、買ってしまう。でも、諦めた本もたくさんある。
オムライスを食べる。スプーンが、ペラペラのやつからしっかりしたのに替わっていた。
気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
中島芭旺『見てる、知ってる、考えてる』(サンマーク出版)
永江朗『小さな出版社のつくり方』(猿江商會)
池澤夏樹、穂村弘、小澤實『近現代詩歌 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集29)』(河出書房新社)
佐久間文子『「文藝」戦後文学史』(河出書房新社)
木山捷平『酔いざめ日記 (講談社文芸文庫)』(講談社)
いとうせいこう『ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)』(新潮社)
なんばパークスで買い物。
閉まった本屋のあと、また本屋さんになってた。
中には入らなかったが、一安心。
車中のとも。
田中美穂『わたしの小さな古本屋 (ちくま文庫)』(筑摩書房)
「文学全集一掃顛末記」、大好きな一篇。