女の一生に、登場すれば

「雲」の楽しみ方 (河出文庫)


鞄の中にある2冊の中から、
どちらを選ぶか。薄い新書が手に取りやすい。
その選択を車中に持ちこんで、けれど予想通りの。
それでも単行本を置いてくればよかった、とは思わない。
心強い、2冊持ち。


車中のとも。
伊藤比呂美女の一生 (岩波新書)』(岩波書店


「母の舞台を貸してやる」という考え、ほえー、となる。
代理戦争という考えかたにも、ほえー。

あらゆる可能性を与えていただきたい。可能性を前にしたときに、自分が進むかどうかは別にして、女であるからという理由で怖じ気づいたり、ためらったり、あきらめたりすることのないようにしていただきたい。(p.6)


気になる新刊。
大澤真幸考えるということ: 知的創造の方法 (河出文庫)』(河出書房新社
ギャヴィン・プレイター・ピニー、桃井緑美子『「雲」の楽しみ方 (河出文庫)』(河出書房新社
羽生善治将棋から学んできたこと これからの道を歩く君へ (朝日文庫)』(朝日新聞出版)
星野博美戸越銀座でつかまえて (朝日文庫)』(朝日新聞出版)
春日太一ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで (文春文庫)』(文藝春秋
松村雄策ビートルズは眠らない (小学館文庫)』(小学館


車中のとも。
伊藤比呂美女の一生』(岩波新書


「子どもは、離婚がきらいです。親がどんなにケンカばかりしていても、離婚してしまえとは思いません」(p.128)
そうだろうか。もちろん好きではなかったが、それほど苦痛でもなかった、
というのが今の記憶。いろんな離婚がある。いろんな親子がある。