きみの木馬の横に悟浄を
ゆうべは風呂に入ったあとばったり眠ってしまい、
まったく家事を出来なかった。祝日ダイヤに乗り間違わないよう緊張しながら、
ごみ捨てだけを引き受けてこっそり家を出る。あぁ、荒廃した台所、許したまへ。
今日も忙しくなるだろうか。
明日の幼年誌入荷へ備えるとともに、
前倒しで入ってきている分冊にも目を光らせる。
京都という街の地図、から読み始める。地図、微かな音、幽霊、灯り。
けさ読んだところも、こころ穏やかになるような、優しくゆっくりとした文章。
長田弘への感謝の念がわいてくる。乗り換えてから、もう一編。
「笑う詩人」、いい。
気になる新刊。
万城目学『悟浄出立 (新潮文庫)』(新潮社)
クリスマス前の祝日(入荷あり)。
猛烈に忙しかった。
高校生のときの、騎馬戦を思い出した。
ゴッティと組み手争いをしながら、つかの間、睨みあい、
「楽しいなぁ」とニヤリ笑った瞬間があった。
帰りは、市井ニテ、から。
「回転木馬のように」良かった。どこかで読んでいる文章かしら。
わたしたちは、自分の木馬に跨がったまま、歳月を回ってゆく子どもなのだ。(p.69)