月曜日の、ぶ

ル・パスタン (文春文庫)


昨日の下鴨納涼古本まつりにて、
あまり買えなかった気持ちを抱えて、
オカタケ師匠の推薦する*1「月曜の、ぶ」に向かう。


しかし、よくよく考えたら、「あまり買えなかった」
というのは気分的なもので、冊数では去年より買っている。
なんというか、「よく買ったぞー!」という気分ではなかった、
というくらいの意味だ。


購入。ブックオフ大阪今福店。
吉田篤弘つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)』(筑摩書房
沢木耕太郎檀 (新潮文庫)』(新潮社)
石田千月と菓子パン (新潮文庫)』(新潮社)
池波正太郎ル・パスタン (文春文庫)』(新潮社)
角田光代さがしもの (新潮文庫)』(新潮社)


つむじ風食堂の夜クラフト・エヴィング商會が、
なんとなく好きになれないのはなぜなんだろう。
けれども近刊『つむじ風食堂と僕』*2というのが、
けっこう気になった。エッセイだったらよかったのに、
小説だった。エッセイだったらよかったのになぁ。


吉田篤弘が、つむじ風食堂について、もしくは、
クラフト・エヴィング商會について語り起こす、
みたいな本だったら、それもちくまプリマー新書で、
中学生に向けて語りかける生き方の本だったら、
よかったのになぁ、という気持ちがあった。
それをぶつけるようにして(?)、元の小説を、
けれどもブックオフの105円で購入するあたし。


『檀』は、以前に『青春放浪』*3を読んでから、
いつか読みたいなぁ、と思っていた本。沢木耕太郎の本は、
いつか読みたいなぁ、と思いながらも、「今じゃないでしょ」
ということが多い。なぜだろう。しかも今日購入したのは、
全くきっかけが思い当たらない。なぜ今日だったのか。


『月と菓子パン』石田千については、とても気になっているのに、
最初に買った『踏切趣味』*4を読み逃し、
実家の棚で飼育しているうちに実家を出てしまい、
不戦敗の苦手意識が積み重なって、そうこうしているうちに、
石田さんの著作はあっという間に膨れ上がって、
もはやどこからも手が付けられない状態であった。
なぜ今日、購入に至ったのか、不明。そろそろ、
仲直りしたい、ということか。仲直りってなんだよ。


『ル・パスタン』文庫・新書で、オールカラーだと、
とても得した気分になって、嬉しい。


『さがしもの』僕は、角田光代が文庫化するときに、
タイトルを変えるのがなんか好きでない。この本も、
なんども手に取っているがそのことを思ってはやめてきた。
今回は、改めて、解説が岡崎武志であることも踏まえて、
購入に至った。何がそんなに気に食わないのよ、わたし。


車中のとも。
馬場正尊、林厚見、吉里裕也『だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル』(ダイヤモンド社

居酒屋の居抜き物件や地下の機械室、地震が来たら倒れそうな家でも、何か自分たちの感覚に響く部分があれば、それを言葉にして、気持ちをこめて一件一件説明を書いていった。(p.43)