夜中に昔の新聞記事

車中のとも。
山村修増補 遅読のすすめ (ちくま文庫)』(筑摩書房

「ゆっくり読んでいいのだ。むしろ、それこそ人生上の選択として、決然と遅読派であってよい。私はそう思う」(p.23)


出勤してすぐ、月曜日に幼年誌が入荷することを知り、
思わずツイートしてしまう。幼年死、と打ったら、
むつみんからお叱りを受けた。よみがえった。


帰りの電車では本も読まず、TLをたどる。
カストロが亡くなったそうな。議長じゃなくなっていたのも知らなかった。


妻子が寝てしまえば、安心してイヤホンを耳に突っこめる。
昨日は久しぶりにCDで『紅い花』を聴いたので、今日のiPodは「わが町」からスタート、
すぐに『天井の染みを数えている間に』の「シティポップ」へと。洗い物を終えて、
世田谷ピンポンズをそのまま耳に流し込んで歯みがきへ移行する。


歯ブラシをくわえたまま、片岡義男『ラストシーンの出来ばえ』*1から、
冒頭の「ラストシーンの出来ばえ」を読む。棚に戻す。周りの本を眺める。
これは読んだ、これはまだ。淋しくも、心強いような気もする夜。


歯みがきしながら、昔の毎日新聞も読んだ。2014年4月27日、
「昨日読んだ文庫」は向井透史さんが梶井基次郎を。向井さんの優しい文章に温まる。
池澤夏樹が、単行本の最相葉月『セラピスト』の書評、これも読む。文庫化したね。
荒川洋治さんの、岩波ジュニア新書のかたづけの本を紹介は今日は読まない。


もう一日、やはり毎日新聞で、荒川さんが『瀬戸内海のスケッチ』を紹介している日のやつもとっておいてある。
そちらには、『ぼくの創元社覚え書』の紹介や鷲尾清一のインタビューが載っている。たまに読み返す。