無知なる布石の幸福者

ミュージック・マガジン 2015年 3月号


夜明けが早くなってきて、
なぜかふとんから出るのが億劫になっている。
闇にまぎれて疾走できなくなれば、
だんだんと速度も緩くなるので、
あと1分が命取りになるぞよ。


そうでなくたって、
日に日にお前は衰えていく年齢なのだから。


車中のとも。行き。
本の雑誌編集部『本の雑誌381号』(本の雑誌社


日下三蔵氏の本売り初体験、読んだ。すげぇ。
読んだだけで、腰がだるくなってくる。


気になる新刊。
ミュージック・マガジン 2015年 3月号』(ミュージックマガジン
北陸ぴあ―今が旬!大人のための「北陸」観光ガイド決定版 (ぴあMOOK中部)』(ぴあ)
淡路島Walker 61806-33 (ウォーカームック)』(KADOKAWA/角川マガジンズ
梨木香歩僕は、そして僕たちはどう生きるか (岩波現代文庫)』(岩波書店


ミュージックマガジン 2015年 03 月号』
特集は、ザ・ブルーハーツ30周年。


車中のとも。帰り。
坪内祐三の読書日記」を読んだ。
いろいろと嬉しい収穫が報告されているが、
僕が同じ本を見つけたとしても、
まったく手がのびないだろう。


そもそも、「見つけられない」はずだ。
知識がないから、目に入ってこない。気づかない。
本に対する欲望がこの程度ですんでいるのは、
僕が無知だからだね。それはそれで幸福。


シャワーを浴びながら、ふと、
布石のことを思う。中学生くらいだったか、
父と囲碁をすることがあって、けっこう楽しくて、
本を買って勉強したりした。そのとき、なぜか、
布石の本がお気に入りで、いくつも買っては、
研究した。定石はあまり好きでなかった。


僕の本の買い方も、囲碁の布石のような感じで、
脈絡なく買っているようでいて、のちのちに、
「あ、これとこれが、こう作用する!ぶわ!」
みたいに興奮するのが、楽しみなのです。


知識でなく、とぎれとぎれの好奇心の発露を、
ふわりふわりと並べてのち、そこに現れる模様を楽しむ。