冬に本を交換する温かな集い

センチメンタルな旅・冬の旅


今日は、コロコロ発売日。
妖怪"ボッチ"のファンブックも同時発売。
で、赤ちゃん雑誌やら、ゾロリやら、
てんやわんやの、土曜日の朝。


行列ルールも混乱して、
レジのなかで、上半頭がショートする。
百戦錬磨のパートさんがそこかしこで活躍し、
命からがら、休憩に出る。あぁ、ふがいない。


気になる新刊。
BRUTUS (ブルータス) 2015年 1/15号 [雑誌]』(マガジンハウス)


BRUTUS (ブルータス) 2015年 1/15号』特集は、「読書入門」。
表紙は、白根ゆたんぽ


退勤後、走って駅まで。だいぶ遅くなってしまった。
今日は、とほんさんで、年忘れ本の交換会。
ファミマで缶ビールを買って、駆けつける。
シャッター横の「家庭用ドア」から入ると、
なんとも、温かな雰囲気で人々が集っていた。


スナガワさんと、奥方さまにごあいさつ。
他に知っているひとはいないようだ。
どうやら最後に到着したらしいぼくと、
他数人が、追加の自己紹介。まもなく、
「本の交換会」が始まった。


スナガワさんの紹介からスタートして、
反時計回りにぐるりと。紹介される本も興味深かったし、
それを紹介することばもそれぞれに魅力的で、
たいへん楽しい時間となった。


OSKでの交換会では、「書店員、版元さん」かつ「文庫本」という、
「リング」が設定されていたから、それなりのプレースタイルを想定できたし、
まぁ、「プロレス」だな、という覚悟ができていた。しかし今日の交換会は、
誰が参加するのか、どんな本を持ってくるか、まったくのフリーだったから、
本を選ぶのも大変だったし、会に乗り込む心構えが全然できなかった。


それなのに、この和気あいあいとした、本を囲んだ集いといったら、
いったいどういう魔法が使われたのだろう。主催者の人柄、店柄、というやつか。
ひと通り紹介が終わった後、テーブルの上に本が並べられて、
めいめいがカメラやケータイで撮影している光景は、
ほんとうに、なにか、奇跡の図、のようであった。


ぼくの差し出した本。
ヨックム・ノードストリューム、菱木晃子『セーラーとペッカ、町へいく』(偕成社


ぼくがいただいた本。
荒木経惟センチメンタルな旅・冬の旅』(新潮社)


コシデ写真事務所のカメラマン、コシデさんからの一冊。
カメラマンを始めたころに図書館で出会った本で、今回、
Amazonでも在庫がなかったのに、本屋さんで発見して
「これだ!」と選ばれたとのこと。


本屋さんで発見した経緯を含めて、
とても嬉しい一冊をいただきました!
ありがとうございます!


『セーラーとペッカ』は、奥方さまのところへ旅立ちました。
ぜひとも、お嬢様に気に入っていただきたく、こっそり、
「おまえ、がんばれよ」と念を送る。


他の人の本の紹介も、書店員や、
いわゆる「本が大好き!」という感じでもない人が、
どんな風に本と出合って、どんな風に読んで、
どんな風に紹介するのか、というのが聞けて、
とてもとてもわくわくして楽しめました。


交換の後、展示されている高橋和枝さんの、
『さよならのあとで』挿絵展を、ふらふら眺める。
書斎風の魅惑的なスペースが設けられていて、
スナガワさんも「ここ、人気なんですよ」と。
夏葉社の島田さんに、ここで三十分くらい、
座らせてあげたい、なぞと考えた。


とほんさんは、来年2月で、一周年という。
ますます魅力的な本屋さんとして、
活躍していただきたいと願う。


とほん :http://www.to-hon.com/