野蛮な思惑
妻子のいない朝。
珍しくすっと起きられて、
コーヒーなぞ淹れてしまった。
(午前中はトイレばかり行って閉口した)
車中のとも。
平松洋子『野蛮な読書 (集英社文庫)』(集英社文庫)
衿に縫いつけた白木綿に、墨文字で一三五番。二十三歳の『私』は昭和七年、治安維持法違反容疑の思想犯として独房に収監された。(p.170)
沢村貞子のはなし。治安維持法か。
2014年に聞いても、生々しく響きますな。
気になる新刊。
沢村貞子『老いの道づれ: 二人で歩いた五十年 (ちくま文庫)』(筑摩書房)
片岡義男『歌謡曲が聴こえる (新潮新書 596)』(新潮新書)
沢木耕太郎『波の音が消えるまで 上巻』(新潮社)
沢木耕太郎『波の音が消えるまで 下巻』(新潮社)
池澤夏樹『古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)』(河出書房新社)
万城目学、湊かなえ、小路幸也、向井湘吾、藤谷治『みんなの少年探偵団』(ポプラ社)
購入。
獅子文六『娘と私 (ちくま文庫)』(筑摩書房)
『Pen (ペン) 2014年 12/1号 [もうすぐ絶滅するという、紙の雑誌について。]』(CCCメディアハウス)
帰りの電車でも、『野蛮な読書』を読み継ぐ。
初出は全て、雑誌『すばる』で、2010年3月号から2011年4月号まで、
13編。途中、2011年3月号が、ない。
文庫での掲載順は、発表順とは微妙に前後してある。
どのように順番を決めていったのか、興味深い。