個人的な渇き

本の雑誌 310号


朝方も雨に降られず、帰りも平気だった。
途中、出勤してくる人がことごとく、
「ひどい雨だ!」とののしっていた。
・・・なんか申し訳ないね。


車中のとも。(行き)
本の雑誌 310号』(本の雑誌社


江弘毅「ミーツへの道:地下鉄ポスター騒動」を読む。
こういうトラブルの話を読むと、自分が当事者だったら、
きちんと対応できるんだろうか、とドキドキする。
「きちんと」というのは、周りへの迷惑の収拾とともに、
自分自身納得のいく筋を通せるのか、ということ。


車中のとも。(帰り)
岡崎武志読書の腕前 (光文社新書)』(光文社新書


当時の現国の教科書が残っていたら、というオカタケ師匠。
ここを読むたびに、実家にとってある教科書のことを思う。
ぜんっぜん読み返してないのだけれど、絶対いつか読む、
と思いつつ、実際はこの箇所を読んだときだけ、
「とっておいて良かった・・・」と思うのだ。

私はその後通いはじめる古本屋の一軒で、この『インドで考えたこと』を見つけ、本棚からむしり取るようにレジへと運んだ。(p.227)

すごい気合いだ。その感じ、その興奮、分かる気がする。
「あぁ、俺も何かの本をむしり取りたい!」と思う。
そんなにも焦がれるような本が今、あるだろうか。
「読みたい!」だけでなく、「見つからない!」も
セットになっているような、そんな本が。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
米原有二、堀道広『京職人ブルース』(京阪神Lマガジン)
パオロ・マッツァリーノザ・世のなか力: そのうち身になる読書案内』(春秋社)