園児の中心で何を叫ぶ

健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体 (角川Oneテーマ21)


娘を保育園に連れて行く。
僕にはわからない「社会」の中で生きているんだな、
と、集まってくる園児の輪の中で、ふしぎな気持ちになる。


読了。再読。
内田樹春日武彦健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体 (角川Oneテーマ21)』(角川書店


いつしか春日武彦に対するいわれなき不信感を抱いていて、
それは上記の本を読み終えてだいぶ経った後だと思うのだが、
そんなこともあってか、この本は長らく開くことがなかった。
最近、内田樹の育児周りの文章を読み直したくてとうとう、
この本もパラパラすることになったら面白くって持ち出した。

内田 だいたい人が不幸を感じるときって、腹が減っているとか、寒いとか眠いとか、けっこう生理的なファクターがかかわっていることが多いんですよ。そこを変えると、状況ががらりと変わることってあるんですよ。だから、家の中をきれいにして、よく寝て、よく食べているうちに、「なんで掃除しているんだっけ……あ、そうだ、悩みがあったからなんだ。で、何を悩んでいたんだっけ?」となったりするんです。(p.144-145)


春日先生に対する不信感の原因は、
けっきょく思い出せないまま。
内田樹の「ことば」は、対談形式のものだと、
またちょっと違った角度で耳に入ってきて、
読みやすい。